サステナビリティ

Sustainability

社会

働き方改革推進

百貨店・SC では、「人」を通じた接客・サービスによって新たな付加価値を提供することを目指しており、お客様に対し、よりよい接客・サービスを提供し、お客様満足度を向上させるためには、従業員の働きがいの向上が不可欠です。そのために、従来の仕事の進め方や働き方を見直し、新しい働き方を実現することを目指し、働き方改革を推進しています。

当社では、従業員の健康維持・推進に向けた健康経営やワークライフバランスの実現に向けた両立支援の拡充に加え、近年は、デジタル技術を活用した働き方の推進や、ボトムアップでの提案活動による生産性向上及び従業員エンゲージメント向上を目指し取り組んでいます。

デジタル人材の育成

従業員の働きがいや生産性の向上、ワークライフバランスを実現するためには、個々人のデジタルスキルを高め、デジタルツールやテクノロジーを活用した働き方にシフトしていく必要があります。当社では、デジタルスキル向上に向け、 ITに関する基礎的知識を身に付けるため、国家資格である「 ITパスポート」の受験を促進するとともに、人事考課目標設定運用を開始するなど、デジタル人材の育成による業務改善や働き方改革への取り組みを進めています。

在宅勤務制度

健康経営宣言

当社は2017年より在宅勤務制度を導入し、出社と在宅勤務を効果的にミックスさせることで、自律的な業務遂行と生産性を高めるマネジメントを推進しています。
とりわけ、在宅勤務の集中的な実施により生産性が向上する部門・個人については、週3日以上の在宅勤務を基本とし、経済的支援(手当支給)を実施するなど、エンゲージメントと労働生産性の向上に資するテレワークの活用・整備を進めています。

仕事と私生活の両立支援

ワーク・ライフ・バランスの実現には「仕事と私生活の両立支援」が必要不可欠となります。髙島屋では人事諸制度の整備を通じて、仕事と私生活の両立が可能な環境づくりを労使で進めています。特に、出産・育児・介護看護・傷病・不妊治療などに関わる休暇制度に関しては、誰もがライフステージの変化やタイミングにおいて、生活とのバランスをとりながら安心して働き続けられるよう、国内百貨店では、「ライフサポート休暇制度」として包括的に管理し、人事部内に相談窓口を設置するなど、「取得しやすさ」を主眼においた運営を目指しています。
両立支援を目的とした主な休暇は、失効した年次有給休暇の積立休暇(育児・不妊治療・傷病・介護・看護・ボランティア)、学校行事に使用するスクールイベント休暇、ボランティアを目的に利用できるボランティア休暇などがあります。

副業制度

社外経験や起業へのチャレンジを通じたイノベーションの創出、個々の自律的成長を目的に、「短時間勤務」や「休暇・休職」等の制度を導入し、副業を支援しています。副業を実施する職員の中には、実際に起業したり、本業とは異なる仕事の領域にチャレンジするなどのケースもあり、本人のスキルアップ・自己実現の追求につながっています。



 
両立支援制度の概要

提案運動・フューチャープランニング制度

提案運動・フューチャープランニング制度

従業員から当社の「営業全般」「経営全般」「業務全般」の強化・改善に資する提案及びアイデアを募る機会としての新タカシマヤ提案運動、「新たな事業創出」に向け、提案者自らが事業プラン策定から具現化までのプロセスを主体的に推進する社内起業提案制度「フューチャープランニング」など、当社には従業員の声やアイデアを経営に反映する仕組みがあります。2023年度、提案運動は22件の声が上がるとともに、「フューチャープランニング」でも過去に具現化した6件に加え、現在5件が事業化へ向けた検討を進めており、営業力強化、業務改善のみならず人材育成、社内風土活性化にもつながっています。

健康経営

従業員の心身の健康を守ることは企業の責務であり、グループの成長には、従業員一人ひとりの活力が不可欠です。全員がいきいきと、意欲的に仕事に取り組む企業を目指し、「健康経営」を推進しています。

健康経営宣言

心身ともに健康で活力があり自らが豊かな生活をおくる従業員こそがお客様や地域に対して真の「上質なサービス」を提供することができます。

髙島屋は「いつも、人から。」の経営理念のもと当社グループで働くすべての従業員の健康維持・増進と生活の質向上に全社を挙げて積極的に取り組みます。

そして健全な経営を推進し、豊かな社会の実現に貢献して参ります。

健康経営宣言

健康経営の実践により目指す姿を
◎心身ともに充実した組織・従業員による上質なサービスの提供
◎社会環境・要員構成変化に対応しうる生産性の向上
とし、各種健康課題の解決に向け取り組んでいます。ストレスチェックをはじめ、健康ポイントプログラムの導入や、疾病の早期発見・重症化予防に重点を置いた健康診断メニューなど、従業員の健康維持・増進に向けた取り組みを全社で推進しています。
健康経営推委員会
健康経営戦略マップ

ローズスタッフやテナントスタッフの満足度可視化・向上

当社では、お取引先従業員(百貨店におけるローズスタッフや、SC におけるテナントスタッフ)についても、店頭販売の最前線を担う重要なパートナーであるとの認識のもと、「人的資本」と捉えています。さらなる営業力強化を図るためには、ローズスタッフやテナントスタッフも含め、当社で働くすべての人が働きやすく、また働きたくなる職場環境を整備し、満足度を高めていくことが不可欠です。社員食堂の魅力化(メニューの充実・環境整備など)、後方施設(従業員トイレやバックヤードなど)の改善、アンケート調査を通じた「満足度」の可視化、不満足度要因の改善に向けた課題の洗い出しや改善アクションを実施し、ローズスタッフやテナントスタッフの満足度向上に取り組んでいます。