サステナビリティ
Sustainability
Sustainability
社会
当社ではステークホルダーを意識したESG経営を推進しています。
お客様やお取引先、従業員に対する取り組みをご紹介します。
当社は、グループ経営理念体系の中の5つの指針の第一に「こころに残るおもてなし」を掲げています。これはお客様の立場になって考え、お客様の心に確実に届くおもてなしを実践していくことを表していますが、これらのベースになるのが、お客様の安全・安心への取り組みです。
お客様の声を反映した品揃えやご要望にお応えするためのサービス面の向上、ご購入いただく商品における品質管理の徹底などに取り組んでいます。
日頃からお客様の声をもとに品揃えやサービスの改善を行っています。
従業員が店頭でおうかがいしたご意見を登録する「ウォントスリップ」、お客様ご自身でご記入いただく「ローズちゃんハートシート」やお電話、お手紙、メールなどでお寄せいただくお声はすべてデータベース化し、全社で共有しています。これをもとに品揃えやサービスの改善に取り組んでいます。
「お買物する楽しみ」をお客様に提供できるよう、「セールススペシャリスト」や「ストアコンシェルジュ」の配置も行っています。
「 セールススペシャリスト」は、「シューフィッター」や「フィッティングアドバイザー」「ベビーコンサルタント」など、公的資格や高島屋独自の社内資格を取得しており、その分野においてより専門的な知識を持った販売員がお客様のお買物をお手伝いします。
また、現在、大阪店・京都店・日本橋店・横浜店・新宿店・玉川店に配置している「ストアコンシェルジュ」は、「セールススペシャリスト」などと連携しながら、全館の商品をコンサルティング。お客様の生活全般に寄り添い、より高度な商品提案を実現しています。
新型コロナウイルス感染症を契機に、人々の生活様式が変容していることに加え、外出を控える傾向が続いています。動画コミュニケーションツール「V-CUBE」を活用したリモート接客など、デジタル技術を取り入れることにより、お客様の利便性向上に取り組んでいます。
「 お客様に信頼される安全・安心な商品の販売・提供」に向け、東西本部に検査室を設け専任スタッフを配置。また、各店・事業部にも専門スタッフをそれぞれ配置しています。
品質管理グループでは「情報発信」「指導啓発」「検査・調査」「危機管理対応」などの機能を発揮するべく、百貨店として多品種の商品に対応するために、高島屋グループの自主基準(品質管理基準・表示管理基準)を整備しています。
新しいお取引先と取引をする際には、事前に製造プロセスや品質管理体制のチェックを行い、確実な商品の販売に向けた助言・協力要請を行っています。
さらに、お取引先への説明会や資料提供を適宜実施し、お取引先とともに、安全・安心な商品の販売・提供に向け取り組みを進めています。
また、検査には商品を壊さずに迅速な検査が可能なスクリーニング機器(蛍光X線分析装置)やマイクロスコープなどを活用し、正確な検査を行い、わかりやすい検査結果報告書を作成するなど、商品の安全性や品質の確保に努めています。
お客様や社会から信頼される、安全・安心でよりよい商品の提供を使命と考えています。そこで、生産・製造・流通過程における一連の取引において、法令遵守はもとより、幅広い視点で社会的責任に基づいた取引を推進しています。
当社の営業を支えていただいている最良のパートナーであるお取引先のご理解・ご協力が不可欠です。私たちは、お取引先の営業ご担当者やお取引先販売員の皆様一人ひとりと公平で良好なパートナーシップを築きながら、よりよい取引を継続的に推進し、共存共栄を図っていきます。
生産・製造・流通過程における一連の取引においての指針となっています。
良きパートナーとしてお取引先とよりよい関係を築くには、相手を敬い、十分なコミュニケーションと相互理解を図ることが重要です。当社の利益のみを優先することなく、お取引先と事前に十分に話し合ったうえで取引条件を取り決め、これを明確にするために書面化しています。
そして最も重要なことは、合意内容を確実・誠実に守ることです。各種マニュアルや取引内容を明確化する書面類を活用し、公正・適正な取引を推進しています。
「パートナーシップ構築宣言」とは、サプライチェーンの取引先や価値創造を図る事業者との連携・共存共栄を進めることで、新たなパートナーシップを構築することを宣言するものです。
当社においても事業活動に関わる全てのお取引先と公平なパートナーシップを築き、共存共栄を図っていくことを目指しており、「パートナーシップ構築宣言」の趣旨に賛同し、参画いたしました。
グループ経営理念「いつも、人から。」のもと、「人」を最も重要な経営資源ととらえ、一人ひとりの「個性」と「意欲」を組織の成長につなげることを目指しています。一人ひとりが働きがいを感じ、自らの目標に向けて主体的に努力をする組織に向け、従業員の自主性を最大限に引き出す人事制度や豊富な研修メニューを整備しています。
また、コンプライアンスやハラスメント相談などさまざまな相談窓口の設置をはじめ、高島屋グループで働くすべての従業員が安心して働ける環境整備に取り組んでいます。
「 営業力強化」「組織力の向上」「働きがいの向上」に向け、人材育成の基本方針を定め、社内外や次代を見据えた人材育成に取り組んでいます。
OJTを基本としながらも、計画的に自らキャリアを開発できるよう、「社会人として必要となるビジネス基礎能力」を習得するプログラムや、専門性をより一層高めるための職務別・ジャンル別のプログラムなどの研修メニューを整備しています。
また、多様な働き方をしている全員が能力開発に取り組めるよう、短時間で学べるプログラムや通信教育の拡充にも取り組んでいます。
すべての従業員が安心して働けるよう、コンプライアンスや就労管理に関する管理監督者教育や従業員への啓発を実施しています。
加えて従業員が不正行為などの疑念を持った場合の通報窓口や労働時間や休日・休暇に関する疑問・悩み、健康、メンタルヘルスに関する相談窓口を設置しています。専門カウンセラーによる社外窓口も設けるなど、相談者に不利益が生じない環境を整備しています。
高島屋では、2008年11月、高島屋労働組合・JSD(現:UAゼンセン(※1))・UNI(※2)との4者協定となる「グローバル枠組み協定」を日本企業労使で初めて締結しました。
グローバル枠組み協定とは、企業の行動規範に関する労使協定です。企業の社会に対するコミットメントを企業自らが宣言するだけではなく、労働者を代表する労働組合との協定として調印し、ともに推進することを謳う共同公約です。
経済の国際化を背景に高度化する「社会的責任(SR)」を、労使一体となり高い次元で遂行することを目指し、毎年度、活動の検証を行い、さらなる実践力発揮に向けた取り組みを労使で推進しています。
また、UNIの国際ネットワークを生かし、今後の拡大を見込むアジア地域での事業活動のリスク対応を強化し、より社会の期待に応える企業づくりに取り組んでいます。
2010年11月には、UNIの世界大会でGFA締結企業労使を代表して、鈴木社長(現会長)が世界に向けたメッセージを発信しました。また、「グローバル枠組み協定」の締結以降、労使一体となってSR強化を進めてきた取り組みがUNIApro(※3)に評価され、「労使が長期的な相互利益のために協力し、グローバルな調和と共同の繁栄に向けたパートナーとして、ともに手を携えて前進できる企業」に贈られる『パートナーシップ企業賞』を受賞し、表彰を受けました。
全従業員が地球環境を守ることを意識し、社会的役割を担えるよう、さまざまな取り組みを行っています。
全従業員参加のWeb学習を実施。SDGsの理解を深め、SDGsが当社ビジネスに与える影響について考えます。
ESG経営のさらなる推進に向けて2050年を見据えた将来社会のあるべき姿や当社の果たすべき役割、当社の持続可能なビジネスのあり方などを議論するワークショップを実施しています。
年4回発行の社内報にて、ESG経営の取り組みを折に触れて紹介。先行企業の事例紹介や、役員インタビューを掲載しています。
従業員を対象とした不要衣料品の回収を行っています。