サステナビリティ

Sustainability

環境

食品ロス削減

食品ロスとは、本来食べられるにもかかわらず捨てられている食品です。農林水産省が2024年に発表した推計値では、2022年の日本の食品ロス量は、472万トンと言われています。

食料品フロアやレストランなど、多種多様な食のシーンを提供する当社にとって、食品ロス削減は極めて重要な課題であり、残った生ごみをリサイクル施設に持ち込み、飼料化・肥料化での再利用やメタンガス発電に活用するなど、さまざまな取り組みを実施しています。

さらに近年は取り組みを強化し、地域のこども食堂やフードバンク団体の活動支援を通じ、売り切れなかった商品の提供拡大に加え、売り切れなかったパンをクラフトビール原料として二次活用し、販売するなど、食品ロス削減に向けた取り組みを積極的に実施しています。

売り切れなかった食品の二次活用

当社では、量り売りや少量パックでの販売、予約販売や冷凍販売の拡大など、食べ残しや廃棄処分を削減する販売方法を拡充しています。高島屋横浜店では、クラフトビールを提供する〈ON TAP 江戸東京ビール〉と協業し、廃棄間近のパンを原料とした環境に優しい発泡酒「RE BREAD」を販売。売り切れなかった食品の二次活用に取り組んでいます。また、環境省が訴求している「mottECO(モッテコ)」活動の趣旨に賛同。一部のレストランでは、食べ切れなかったお料理をお持ち帰りいただくとともに、食べ残しをおこさないよう、お客様の行動変容を促す活動を実施しています。今後も、規格外野菜の販売や、冷凍おせちの開発・拡充、急速冷凍機活用など、新たな商品開発や販売方法を検討・実施し、食品ロス削減に取り組んでいきます。

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販売しきれなかった商品の地域貢献活動への活用

当社は食料品の「販売期限」の見直し・延長や量り売り、予約販売の拡充、「てまえどり」の啓発、一部のレストランでの食べ残し持ち帰り対応に加え、商品の安全性の担保を前提に、販売しきれなかった食品を地域支援活動につなげています。
具体的には、食料品宅配サービス「ローズキッチン」では、賞味期限が迫り廃棄処理予定になる食品を「コミュニティフリッジ草加」を通じて、食品を必要とする方々への支援品として寄付。また、一部の店舗(横浜店・柏店・京都店)では、販売しきれなかったパンをお取引先から寄付していただき、地域NPOやこども食堂に届ける活動に取り組んでいます。

FRY to FLY Projectへの参画

食品廃棄物のリサイクル推進に向け、2024年9月に、廃食用油を航空燃料として再利用する「FRY to FLY Project」に参画しました。新宿タカシマヤタイムズスクエアおよび流山おおたかの森S・Cのレストランや食品フロア厨房などから排出される廃食用油をプロジェクトを通じ、持続可能な航空燃料(SAF)へリサイクルしています。今後各店・SCに拡大し、食品廃棄物の再生化推進と脱炭素社会の実現に貢献していきます。

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従業員食堂における啓発活動

2017年から農林水産省が推進する「食品ロス削減国民運動」の啓発ツールを従業員食堂の卓上に掲示。食品ロスの啓発活動を行っています。

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残った生ごみをリサイクル

食料品売場・レストランなどから発生する生ごみをリサイクル施設に持ち込み、再生化を図っています。具体的には飼料化、肥料化での再利用や、微生物で分解するメタン発酵システムによるメタンガス発電などを行っています。

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外部機関との連携による活動

玉川高島屋S・Cでは当日売り切れなかった商品をテナント従業員の方へ再販売するフードロス削減サービス「レスキューデリ」と連携し食品ロスの削減に取り組んでいます。

  • 食品再販売(レスキューデリ)の様子(2021年9月現在食品再販売(レスキューデリ)の様子(2021年9月現在)