サステナビリティ

Sustainability

高島屋グループのESG経営

当社のグループ経営理念「いつも、人から。」は、SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会の実現と強く結び付くものです。2006年には、経営理念をもとにCSR活動領域を策定し、現在もそれに即した経営の推進や情報の開示を行っています。活動領域には、事業活動を通じて得た利益をさまざまな人々に還元する「経済的役割」や「コンプライアンス(法令遵守)」といった基本的な活動に加え、「企業倫理」に基づく行動や新しい価値の創造、社会問題の解決など「社会的役割」の実現といった活動があります。

こうした従来のCSR経営にSDGsの概念を融合し推進しているのが、「グループESG経営」であり、「すべての人々が21世紀の豊かさを実感できる社会の実現」に貢献していくことを目指しています。これにより、「環境に優しいより豊かな生活・文化」「多様な価値観への対応、多様な人材の活用」「お客様視点に立った経営」など、当社ならではの価値提供を通じ、ステークホルダーの皆様からの共感を獲得していきます。

ESG経営の重点課題につきましては、「脱炭素化推進RE100」や「ダイバーシティ推進」をはじめとする10の項目を設定しています。そのためには従来型のビジネスモデルから脱却し、時代や社会の要請に合わせて変革していくことが重要であり、結果として社会課題の解決はもちろんのこと、事業成長の好機にもつながるものと考えます。

当社がグループ総合戦略として位置づける「まちづくり」(以下、まちづくり戦略)も、コミュニティやサステナビリティの観点からESG経営と密接な関係にあります。「街の賑わいを創出し、地域との共生を図る」「商品や環境、サービスを通じて新しい価値を提案・提供する」ことは、さまざまな社会問題の解決に応用・発展させていくことができます。

さらに当社は百貨店を中核に国内外で各グループ事業を展開しており、また優良な顧客基盤や店舗の立地、お取引先とのネットワークを有していることから、地球上のさまざまな問題にアプローチできる強みやポテンシャルを持ち合わせています。

まちづくり戦略を推進する中で、短期的・中長期的両方の視点で社会課題の解決に取り組むことで、グループのさらなる成長を目指すとともに、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

グループESG経営概念図

グループESG経営概念図

グループESG経営を通じ、こころ豊かな生活実現へ貢献

経営理念「いつも、人から。」を企業活動における基本的価値観とし、グループESG経営を推進。

店是に込められた精神や考え方は、グループ経営理念へと紐づき、SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会の実現と強く結びついています。当社は、SDGsの概念を従来のCSR経営に融合し、持続可能でこころ豊かな社会の実現と企業成長の両立に向け、グループESG経営を推進しています。

生活・文化・地域社会を支えるプラットフォームの役割を発揮し、お客様やお取引先、地域社会と共に、こころ豊かな生活を実現。

百貨店事業をコア事業とする当社は、SDGsの達成に強く貢献・寄与できる5つのテーマ(下記①~⑤)を基に構築した環境・社会領域の「ESG経営重点課題」に対する取り組みを主体に推進してきました。しかしながら、ESGを経営の中心に据え、広範囲かつビジネスに直結する取り組みとするためには、より多くのステークホルダーの支持・共感を獲得することが重要です。社会的影響力を持つ当社が、生活・文化・地域社会を支えるプラットフォームとしての役割を一層発揮し、お客様・お取引先・地域社会と共に、チャネル全体でESG経営を推進することで、持続可能でこころ豊かな生活の実現に貢献していきます。

  • ①地球環境への配慮
  • ②まちづくり
  • ③アクセスフリー・ストレスフリーな商品・施設
  • ④持続可能な商品・サービスの提供
  • ⑤働きがいの創出

サステナブル活動「TSUNAGU ACTION」と「人的資本経営の推進」による当社ならではの価値を提供。

2023年度は、その一環として、お客様・お取引先との共創による当社のサステナブル活動「TSUNAGU ACTION」を拡大展開。「環境負荷軽減とデザイン性・機能性」を両立する商品開発や、多様性を尊重する(インクルーシブ化)商品提案や施設・サービスなど、当社ならではの価値提供を通じて、サステナブルなライフスタイルを提案しています。また、企業の持続的成長や価値向上に直結する「人的資本」への投資は、社会のサステナビリティと企業の利益創出を両立する上で不可欠な戦略投資です。当社は、専門性や多様な価値観を持つすべての人の価値を最大限引き出し、お取引先からの派遣スタッフを含めた従業員が、主体的に生き生きと成果発揮できる企業を目指し、人的資本経営を推進していきます。

グループESG経営概念図