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トップメッセージ

取締役社長  村田 善郎

「まちづくり戦略」を推進し、
百貨店本来の魅力を向上させていく

上期営業利益、経常利益は過去最高益を達成
通期計画も上方修正し、さらなる成長をめざす


上期につきましては、社会・経済活動の正常化に伴い、堅調な個人消費やインバウンド売上の拡大などにより、国内百貨店、グループ会社ともに好調に推移し、増収増益となりました。また6月に上方修正した利益計画も超過し、営業利益と経常利益は過去最高益を更新いたしました。通期計画につきましても再度上方修正し、営業利益、経常利益、純利益の各利益でさらなる成長をめざしてまいります。


しかしながら一方では、物価上昇や消費行動の変化、国際情勢の悪化による経済の減速など、当社グループを取り巻く経営環境は依然予断を許さない状況でもあります。このような状況の中、当社は百貨店や専門店をはじめ、グループの総合力でお客様ニーズに応えるとともに、地域活性化に貢献していく「まちづくり戦略」を推進しております。あわせてワンストップショッピングや文化性、おもてなしといった百貨店本来の魅力向上に努めてまいります。


また、環境課題や従業員エンゲージメント向上に向けた取組をさらに推進させております。具体的には、循環型社会や脱炭素社会の実現に向け、不要となった衣料品を回収・再生・販売する循環型ビジネスにおける回収対象商品の拡大や、再生可能エネルギーの新しい調達方法の導入などを実施しております。店舗においては、元日以外の新たな休業日の設定や福利厚生施設の改修など、お取引先販売員を含めた従業員の就労環境の整備に取り組んでまいります。


百貨店業におきましては、ライフスタイルの変化を的確に捉え、お取引先との協業や自主開発など、様々な方法で消費者ニーズに合わせた新しい売場や商品の提案に取り組んでまいります。また、コロナ禍では行えなかった伝統や芸術を伝える文化催や、社会の興味・関心を捉えた企画展の開催により、店舗の魅力をさらに高めてまいります。


商業開発業におきましては、10月に京都店の隣接地に専門店ゾーン「T8」がオープンし、京都髙島屋S.C.が誕生いたしました。百貨店の上質な商品・サービスに、現代アートやサブカルチャー、エンターテイメントといった専門店ゾーンの新しいコンテンツを加え、「京都で一番の待ち合わせ場所」をコンセプトに、リアル店舗ならではの楽しさを提供してまいります。


金融業におきましては、友の会のアプリ版「スゴ積み」の店頭利用が7月からスタートいたしました。また8月にはビジネスオーナーや個人事業主を対象としたビジネスカードの発行を開始し、新規会員の獲得に取り組んでおります。カード市場で成長性が高いマーケットを開拓し、お客様との接点をさらに拡大してまいります。


海外百貨店におきましては、シンガポール髙島屋が10月に開店30周年を迎え、現地における存在感をますます確たるものとしております。ホーチミン、サイアム、上海の各店につきましても、日系百貨店の上質な商品やサービスを通じて豊かな生活の提案と地域経済の発展に寄与してまいります。


今後も引き続き、ステークホルダーの皆様のご期待にお応えできるよう努めてまいりますので、ご支援・ご愛顧のほど、よろしくお願い申しあげます。


2023年11月
取締役社長 村田 善郎