
#01 お歳暮のお礼状の書き方
お礼状には送るタイミングのほかに、書き方などにも守りたいマナーがあります。ここでは、いくつかの例文と共に、感謝の気持ちを伝えるお礼状について解説します。
お歳暮のお礼状を出すタイミング
郵便の場合、相手に届くまでに一定の時間がかかるので、遅くとも頂き物が届いてから3日以内には出すように心がけましょう。もちろん届いた当日か翌日に出すのがベストですが、すぐに出すことが難しい場合は、まず電話かメールでお礼を伝え、遅くとも1週間以内には送付しましょう。
お歳暮のお礼状の丁寧な書き方
「封書の縦書き」で手書きのお礼状を出すのが最も丁寧な体裁。ですから目上の方や会社の上司、ビジネスの相手などには丁寧な縦書きで送るのが適しています。品物をいただいたときの嬉しい気持ち、感謝がよりしっかりと伝わるでしょう。また、気心の知れた友人や普段から付き合いのある親戚などにお礼状を出す場合、お礼の気持ちと親しみが相手に伝わる「横書き」も問題ありません。縦書きがよいのか、横書きがよいのかは、送る相手との関係性を考えて決めましょう。いずれにせよ、一番大切なのはすぐにお礼の気持ちを伝えることです。
お歳暮のお礼状の構成・流れ
お礼状の内容は基本を押さえて、心を込めて。そうすれば必ず相手に気持ちが伝わります。内容はもちろん、目上の方なのか友人なのか、またビジネスの取引先なのかにより、それぞれ変わってきますが、どんなお礼状にも欠かせない主要な項目は以下の3つです。
• 贈りものが届いたことを知らせてお礼を述べる
• いただいた品物の感想や家族(会社であれば社員や部署一同)も喜んでいることなどを書き記す
• 相手の健康や状況を気遣う文章を加える
贈った品が喜んでもらえたのか相手に安心していただき、以後もよいおつきあいを願うという意味で必要な要素。これらをできれば自分ならではの表現で相手に思いを伝えるのが一番でしょう。
次にお礼状の書き方の基本をご紹介しておきます。
【頭語】
頭語とは、手紙の最初に書く言葉。相手に敬意を表すものです。「拝啓」「謹啓」などがありますが、いずれも手紙の締めくくりの結語とセットになっていますので、組み合わせに注意しましょう。
【時候の挨拶】
頭語の後には、時候の挨拶を書きます。これは、日常会話の中で使う『毎日暑いですね』『朝晩は冷えますね』などと同じ意味を持ち、季節を表す言葉です。さらに続いて相手の安否を尋ねる言葉を添えることで、基本を押さえた文章になります。
【お礼のことば】
次に、お礼のことばを丁寧に書きましょう。お礼状を送る相手との関係やいただいた品によっては「家族ともども大変喜んでおります」など、具体的に喜びを表現すると気持ちが伝わりますね。
【相手の健康を気遣うことば】
お歳暮を贈るのは寒さが厳しい時季ですから、相手の健康状態を気遣うことも大切な要素になります。
【結びのことば】
文章の最後には「敬具」や「謹白」など、頭語に合わせた結びのことばで締めくくります。女性の場合、多様な頭語に使える「かしこ」を使用することもできますが、ビジネスの相手には避けた方がよいでしょう。