贈り物で喜ばれる、肉ギフトの選び方

昨今の熟成肉や赤身肉ブームもあり、飲食店でも扱う肉の品種は多様化し、気分や好みに合わせ様々な種類の肉を食べられる機会が多くなりました。数ある食材のなかでも、種類豊富で華やかなお肉をギフトとして贈ってみませんか？ 特別感のある食材だからこそ、肉ギフトは贈った相手に日頃の感謝の気持ちが伝わりやすい贈答品の一つといえます。

特に、今も昔も高級感があるのが、日本が誇る“黒毛和牛”。ここ数年で仔牛の値段が2倍に跳ね上がり、市場での取引値も高騰。従来から高級食材であった黒毛和牛ですが、ますます庶民が気軽に毎日の食卓での食材として購入できるものではなくなってきています。そんな黒毛和牛を例に、ギフト用の精肉について解説していきましょう。

牛も当然生き物ですから雌と雄が存在しますが、食肉として一般的に出回るものは雌牛と去勢牛です（雄は獣臭が強く、肉が硬いため食べられないと言われています）。この雌牛と去勢牛、実はおいしさにも違いがあります。まず挙げられるのは、脂質。雌牛の方が脂の刺しがきめ細かく、融点が低く、口溶けがよいとされています。最近ではこの脂質を、オレイン酸の数値で表現するブランド牛も出てきているくらい、黒毛和牛にとってこの脂質が重要とされています。そして肉質。こちらは雌牛のほうが柔らかく繊細とも言われています。もちろん去勢牛にもおいしい牛はたくさん存在しますので、これはあくまで傾向や目安の一つとしてください。

黒毛和牛にはブランド牛というものがありますが、松坂牛、神戸ビーフ、近江牛、米沢牛など4大和牛はご存知の方も多いと思います。ブランド牛は、それぞれ認定基準が異なり、例えば松阪牛や米沢牛は“雌牛であること”という基準が設けられています。もし雌牛にこだわった選び方をしたいのであれば、こういったブランドを選択するのもわかりやすくよいかもしれません。とはいっても生き物ですから、たとえ同じ生産者の牛でも個体差があるのが実情です。そこで我々消費者にとって一番重要になってくるのが、仲卸業者や販売業者といった、いわば”目利き”をする立場の存在です。個体差があり高級な食材だからこそ、失敗しないために信頼できる販売業者で購入することをオススメします。

贈る相手から喜んでもらうには、相手の趣味嗜好に合った商品をいかに選ぶことができるかが重要となってきますが、そのためには多くの選択肢の中から選ぶことがポイント。信頼できるデパートのネット通販であれば、全国の有名精肉店から選ぶことができます。また、商品タイプも様々で、すき焼きやステーキ用の精肉から加工品まで幅広く揃い、値ごろ感も様々用意されているのもうれしいところ。きっと相手に合った商品が見つかるはずです。