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高島屋(タカシマヤ)
高島屋おせち三段重
税込23,200円
重箱に詰められた多彩なおせち料理。伝統的な和のおせちの基本となる定番の料理と、その種類についてご紹介します。
おせち料理は、重箱に詰めることが一般的とされています。これは、めでたいことが重なるようにという願いが込められていることが由来。家庭や地域によって異なる場合もありますが、どの重箱にどの料理を詰めるかは決まっています。代表的な料理は「祝い肴」「口取り」「焼き物」「煮物」「酢の物」の5種類に分けられ、すべて揃えると20〜30種類になるといわれています。
おせち料理の中でも代表的な3種類の料理を「祝い肴三種」といいます。これらは、関東では黒豆、数の子、田作りを指し、関西では田作りのかわりに、牛蒡を煮て味を染み込ませた叩き牛蒡が入ります。この祝い肴の3品が揃うことでおせちの形が整い、新年を祝うことができるといわれています。
祝い肴のほか、かまぼこや伊達巻、栗きんとんなどの料理を指し「口取り肴」と呼ばれることも。重箱の一番上の「一の重」に詰めることが多いようです。
鰤や鯛、海老などを焼いた料理を「焼き物」と呼びます。重箱の二段目の「二の重」に詰められる料理です。
昆布巻きや、れんこん、にんじん、たけのこなどのお煮しめを指します。重箱の三段目の「三の重」に詰めるのが一般的とされています。
酢の物は「紅白なます」や「酢ばす」などのこと。四段の重箱の場合は「与の重」に詰められます。四段目の重箱は、「四」が「死」を連想させて縁起が悪いと考えられているため「四の重」とは呼びません。
由来は諸説ありますが、元気、よく働くといった意味の「まめまめしい」という言葉にかけて、家族がいつまでも健康で元気に働けるようにという願いが込められています。
ごまめはカタクチイワシの稚魚のこと。一説には、昔は田んぼで米を作る時に、コイワシを細かく刻んで肥料に混ぜたところ豊作だったといういわれから、五穀豊穣の願いを込めて、ごまめを干したおせち料理を「田作り」と呼ぶようになりました。
ニシンの卵の「数の子」には一腹にたくさんの卵があることから、「こどもがたくさん生まれて代々栄えますように」と、子孫繁栄の願いが込められています。
叩き牛蒡の材料となる、土の中にしっかりと根を張る根菜。一家の土台がしっかりと安定するようにとの願いが込められています。
昆布を煮しめた昆布巻きは「こぶまき」と読み、「よろこぶ(喜ぶ)」と同じ音が入っている言葉なので縁起がよいといわれています。
おせちに彩りを添える「きんかんの甘煮」の材料、きんかんは「金冠」という字をあてられることから、富や財宝を意味します。生活が豊かになるようにと願いを込められています。
蓮は、仏教で極楽の池にあるといわれ、清らかな植物であるとされています。その根の部分のれんこんは、穴がたくさんあいていて、未来の見通しがよく縁起がよいといういわれもあります。
海老は長いひげを持つ姿や、加熱すると背が曲がって丸くなることから、長寿の象徴。歳をとって腰が曲がるまで健康で長生きできるようにという願いが込められています。
代表的なおせち料理の種類と、料理に使われているおめでたい意味をもつ食材についてご紹介しました。しかし、それぞれのご家庭の考え方や、地方の風習によってもお料理やおせちの詰め方は異なり、「これが正しい」という決まりはありません。また、時代や食文化の変遷とともに、おせち料理も多様に変化しています。高島屋オンラインストアでは、伝統的な味わいを活かした和風のおせちをはじめ、有名店とのコラボレーションおせちや洋風のおせちなど、彩り豊かなおいしいおせちを取り揃えています。楽しいお正月にぴったりの特別な味わいをどうぞお選びください。