#03 おせちに使われる具材と意味
黒豆
由来は諸説ありますが、元気、よく働くといった意味の「まめまめしい」という言葉にかけて、家族がいつまでも健康で元気に働けるようにという願いが込められています。
ごまめ
ごまめはカタクチイワシの稚魚のこと。一説には、昔は田んぼで米を作る時に、コイワシを細かく刻んで肥料に混ぜたところ豊作だったといういわれから、五穀豊穣の願いを込めて、ごまめを干したおせち料理を「田作り」と呼ぶようになりました。
数の子
ニシンの卵の「数の子」には一腹にたくさんの卵があることから、「こどもがたくさん生まれて代々栄えますように」と、子孫繁栄の願いが込められています。
牛蒡
叩き牛蒡の材料となる、土の中にしっかりと根を張る根菜。一家の土台がしっかりと安定するようにとの願いが込められています。
昆布
昆布を煮しめた昆布巻きは「こぶまき」と読み、「よろこぶ(喜ぶ)」と同じ音が入っている言葉なので縁起がよいといわれています。
きんかん
おせちに彩りを添える「きんかんの甘煮」の材料、きんかんは「金冠」という字をあてられることから、富や財宝を意味します。生活が豊かになるようにと願いを込められています。
れんこん
蓮は、仏教で極楽の池にあるといわれ、清らかな植物であるとされています。その根の部分のれんこんは、穴がたくさんあいていて、未来の見通しがよく縁起がよいといういわれもあります。
海老
海老は長いひげを持つ姿や、加熱すると背が曲がって丸くなることから、長寿の象徴。歳をとって腰が曲がるまで健康で長生きできるようにという願いが込められています。