
#01 おせちの中身を徹底解説!
重箱に詰められた多彩なおせち料理。伝統的な和のおせちの基本となる定番の料理と、その種類についてご紹介します。
おせちの品数
おせち料理は、重箱に詰めることが一般的とされています。これは、めでたいことが重なるようにという願いが込められていることが由来。家庭や地域によって異なる場合もありますが、どの重箱にどの料理を詰めるかは決まっています。代表的な料理は「祝い肴」「口取り」「焼き物」「煮物」「酢の物」の5種類に分けられ、すべて揃えると20〜30種類になるといわれています。
おせちの種類
1.祝い肴
おせち料理の中でも代表的な3種類の料理を「祝い肴三種」といいます。これらは、関東では黒豆、数の子、田作りを指し、関西では田作りのかわりに、牛蒡を煮て味を染み込ませた叩き牛蒡が入ります。この祝い肴の3品が揃うことでおせちの形が整い、新年を祝うことができるといわれています。
2.口取り
祝い肴のほか、かまぼこや伊達巻、栗きんとんなどの料理を指し「口取り肴」と呼ばれることも。重箱の一番上の「一の重」に詰めることが多いようです。
3.焼き物
鰤や鯛、海老などを焼いた料理を「焼き物」と呼びます。重箱の二段目の「二の重」に詰められる料理です。
4.煮物
昆布巻きや、れんこん、にんじん、たけのこなどのお煮しめを指します。重箱の三段目の「三の重」に詰めるのが一般的とされています。
5.酢の物
酢の物は「紅白なます」や「酢ばす」などのこと。四段の重箱の場合は「与の重」に詰められます。四段目の重箱は、「四」が「死」を連想させて縁起が悪いと考えられているため「四の重」とは呼びません。