
高島屋ローズセレクション
The BEST GIFT WAコース
税込11,990円
2016年8月5日
赤ちゃん誕生のお祝いと、ママへのねぎらいを形にする出産祝い。もちろん喜んでほしいし使ってほしいので、出産祝いを贈る際は毎回何にしようか悩みます。今回は子供服ブランドの代理店を経営し、日々バイヤーとして商品に接している石井睦子さんに、2人以上のお子さんをもつ先輩ママ達に現金や商品券以外で「もらってうれしかった出産祝い」、そして「もらって困った出産祝い」について取材しました。ベスト3、ワースト3をランキングでご紹介します。ギフト選びの参考にぜひご覧ください。
石井 睦子(いしい むつこ)
海外旅行添乗員、イタリア留学を経て、子供服ブランドDeStalesの日本総代理店Carinoを経営。3児の母。子供服のバイヤー、子供を持つ親としての視点で、毎日が楽しくなるような、実用的かつセンスの良いベビー子供服の情報を発信。
総合情報サイトAll Aboutの「子供服」ガイドを務める。
うれしかった出産祝い第3位は、紙おむつやミルク、すぐに着られる肌着などの消耗品でした。「おむつケーキ」や、オーガニック素材の肌着など、消耗品といえども贈答品に適した商品があります。
紙おむつやミルクを使う予定なら活躍することは間違いなしですが、「布おむつ・紙おむつ派」「母乳・ミルク派」「肌に触れる肌着はオーガニックでないと」と、日々使う消耗品こそ意見が異なるものです。
紙おむつやミルクのメーカーが決まっていたり、肌に触れる肌着にはこだわりを持っているママも多いので、ギフトで消耗品を贈る際は、事前の情報収集が必要です。
2位に入ってきたのは頑張ったママへの出産祝いでした。出産は、赤ちゃんはもちろん、ママも頑張ったのです。ママへ「お疲れ様」の気持ちを込めた出産祝いを、もらってうれしくないママはいないはず。
贈る品は、ママの好みがわかっているなら、赤ちゃんとお揃いで着られる服でもいいですし、マッサージオイルなど産後ゆっくりするためのものなど、ママの好みにそったものを選びましょう。
赤ちゃん用品にこだわらず、ママ好みの書籍やDVD、嗜好品、アロマオイル、食料品など、ママの好みがわかっていればこそ一番選びやすいのが「頑張ったママへの出産祝い」だと思います。
好みがわからない場合は、パパや親しい友人にヒアリングできるといいですね。
今回、「現金」と「商品券」を除いたランキングで第1位に輝いたのは、ベビーカーやチャイルドシートなどの、赤ちゃんとの生活に必要で、ちょっと高価な育児用品でした。
ベビーカー以外にも、ハイアンドローチェアやバウンサー、抱っこ(おんぶ)紐などもうれしかったとのお声が多かったです。
ただ、ベビーカーもチャイルドシートも仕様が様々になった昨今、本当に喜ばれるちょっと高価な育児用品を贈るときは、事前の情報収集が必須です。
母になった女性は、現実的で好みがはっきりしています。出産祝いに喜ばれる品を贈りたいときは、出産したママの好みはもちろん、すでに持っていないか、そのご家庭で赤ちゃんをどう育てたいか、という事前の情報収集が最も重要です。
3位に入ってきたのは、ママの服装とあまりにもテイストが違うハイブランドのベビー服でした。ハイブランドこそ好みがはっきり分かれるので、ママが普段どんな服装をしていて、どんなブランドが好きかを知らない場合は、ギフトとして贈ることは避けた方が無難です。
好みのものでないハイブランドをいただいたときには「包みなおして他の方にあげた」「リサイクルショップ・オークション行きだった」という声まで出ていました……。
2位に入ってきたのは、おもちゃ&ぬいぐるみでした。そもそも生まれてすぐの赤ちゃんはおもちゃでは遊ばないし、遊ぶようになってからもすぐ飽きます。兄弟がいる場合は、おもちゃ&ぬいぐるみの贈り物が兄弟げんかの元になる可能性もあります。多すぎるおもちゃやぬいぐるみは、必要ないのかもしれません。
今回の取材で「困った」という意見が出た、出産祝い第1位になったのは、ベビーベッド、ベビーバスなど、一時的にしか使わない育児用品でした。他にも、赤ちゃん用の布団。ミルクを作るため常時お湯の温度を保つポットなども、「困った」とのお声があがっていました。
育児用品に関して使うものは千差万別です。よく活躍する育児用品はご両親のライフスタイルや、生まれてきた赤ちゃんの性格によって大きく変わるので、一時的にしか必要ないものは避けた方がいいでしょう。
ベビー服などの育児用品は、ママが好みの物を使いたいとの声が聞かれました。毎日使う育児用品などを出産祝いとしてプレゼントする場合は、注意が必要です。好みのブランドを聞いてから贈るか、「これがほしい!」という品を指定してもらうと失敗がないと思います。
また、ママの好みを知っていても、すでに持っている場合はお蔵入りになる可能性があります。ガッカリされない、喜ばれる出産祝いを選ぶためには、「ママの好み」「すでに持っていないか?」「どんな子育てをしたいか?」などの事前のリサーチがもっとも大切です。