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新たな「日本酒体験」をとどけたい。高島屋と日本酒応援団が目指すもの

2022年4月20日

新たな「日本酒体験」をとどけたい。高島屋と日本酒応援団が目指すもの
大分「KUNISAKI」の酒蔵。新しい商品造りに向けて全員でアイデアを出し合う。

いま日本酒を造っている酒蔵は、全国に約1,400蔵ほどあります。近年、スパークリングや低アルコール酒など自由な発想で造る日本酒が人気となり、日本酒ファンはどんどん増えていますが、造り手の後継者不足など様々な理由から酒蔵の数は減少傾向。そこで、伝統ある日本酒造りと消えゆく酒蔵を守りたいという思いから、ベンチャー企業である「日本酒応援団」と高島屋が連携し、各地で日本酒造りに参画しています。
今回は、その取り組みから得られた貴重な体験や、自信作「しずく斗瓶取り」の魅力などをインタビュー。日本酒応援団の代表・古原(こはら)忠直さんと高島屋の酒担当バイヤー・鈴木に話を聞きました。(協力:日本酒応援団株式会社)

#01 まず、日本酒応援団とは、どういった会社なのか教えてください。

(古原)ひと言で言うと、日本のいろいろな地域の酒蔵さんと組み、オリジナルの日本酒を造って販売しているベンチャー企業です。現在、5つの地域の酒蔵さんと組ませていただいており、「NOTO〈能登〉」(石川県)、「NAGAOKA〈長岡〉」(新潟県)、「KUNISAKI〈国東〉」(大分県)、「AGEO〈上尾〉」(埼玉県)、「KAMOGATA〈鴨方〉」(岡山県)という、醸造地に由来した日本酒ブランドを展開しています。味わいの中には、その土地ならでは、その造り手ならではの特徴があり、その個性を守っていくことを大切に考えています。

なぜ日本酒に着目したのですか?その理由は?

(古原)私自身が大の日本酒好きで、各地の地酒を飲み比べたりしていたのが理由です。祖母の実家が大分で造り酒屋を営んでいたことや、海外経験が長かったこともあり、まだ知られていない日本酒の魅力を世界中の人に知ってほしいという思いが強く、日本酒応援団をスタートしました。

「日本酒応援団」の日本酒

#02 高島屋との取り組みが始まったきっかけは?

(鈴木)高島屋のバイヤーとして、日本酒の人気をもっと盛り上げる方法はないか、と日頃から思案していました。そんな時に、たまたま訪れたとある青空マーケットで日本酒を手売りしているユニークな人に出会ったのです。それが古原さんでした。田植えから酒造りまで醸造のサポートを行って、オリジナルの日本酒を販売している日本酒応援団という存在に驚き、とても興味を引かれました。それがきっかけで、徐々に日本酒応援団の活動をお手伝いさせてもらうようになったんです。

「日本酒応援団」の日本酒

#03 高島屋が日本酒応援団とともに行う活動とは?

高島屋が日本酒応援団とともに行う活動とは?
埼玉「AGEO」の地元米「彩のかがやき」の田植え、バイヤー・販売員総勢約20名が参加。

(鈴木)私たちバイヤーや高島屋各店の酒売場スタッフが、日本酒応援団が提携する全国6つの酒蔵へと出向き、酒米の田植えや稲刈り、日本酒の搾りの工程などに実際に参加しています。古原さんをはじめ日本酒応援団のスタッフと一緒に、かんかん照りの暑い日に泥だらけで田植えをしたり、極寒の日の早朝に起きて搾りの準備をしたこともあります。できるだけ酒蔵と同じ地域にある高島屋のスタッフが参加することで、それが地域貢献につながり、地域を盛り上げるきっかけにもなります。酒造りに携わる体験とともに日本酒の魅力を伝えて、その地域の日本酒ファンをどんどん増やしていきたいと考えています。

「日本酒応援団」の日本酒

#04 高島屋と日本酒応援団が手がける日本酒の特徴は?

(古原)もともと日本酒応援団ブランドは、純米・無濾過・生・原酒にこだわった日本酒です。火入れ殺菌をしていない生酒はフレッシュでお米自体の甘みが感じられるのが魅力。さらに無濾過の原酒だと、シンプルでダイレクトに日本酒の持ち味を楽しむことができます。そして日本酒応援団ブランドの中でも、手間のかかる「しずく斗瓶取り」という製法を用いた希少酒を高島屋限定としてご用意しています。

高島屋と日本酒応援団が手がける日本酒の特徴は?1
新潟「NAGAOKA」の麹造り。麹菌を均等に振りかけるため酒米を丁寧に広げていく。
高島屋と日本酒応援団が手がける日本酒の特徴は?2
高島屋と日本酒応援団が手がける日本酒の特徴は?3
岡山と新潟で行ったしずく搾りの様子。およそ12kgの酒袋を持ち上げる。

高島屋限定「しずく斗瓶取り」の味わいは?

(鈴木)醪(もろみ)を搾って抽出したものがいわゆる日本酒ですが、酒袋に醪を入れて自然と滴り落ちるしずくを、斗瓶という容器でゆっくり手間と時間をかけて集めることを「しずく斗瓶取り」といいます。しずく斗瓶取りで集めたお酒は、華やかな香りが広がり、味わいは繊細でピュア。さらに、集め始めと終わりに集めた部分は使用せず、より質が高いとされる「中取り」の部分だけを使うことにもこだわっています。日本酒好きな皆様に、この特別感あふれる幸福なしずくを、ぜひ一度味わっていただきたいです。

高島屋限定「しずく斗瓶取り」の味わいは?
しずく斗瓶取りのお酒が出来上がる瞬間。ポタポタとお酒が生まれる音が、蔵に響きわたる。

#05 高島屋と日本酒応援団が、この先、目指していることとは?

高島屋と日本酒応援団が、この先、目指していることとは?
大分「KUNISAKI」の酒蔵。新しい商品造りに向けて全員でアイデアを出し合う。

(古原)その土地と造り手それぞれの個性や魅力が詰まった日本酒を発信しながら、たとえば、しずく斗瓶取りの熟成酒を造るなど新しいことにもトライしていきたいです。
(鈴木)酒造りに参加している造り手としての貴重な体験をお客様にお伝えするとともに、さらに進化した日本酒のおいしさを味わう喜びの体験を、お客様におとどけしていきたいと思っています。これからの高島屋と日本酒応援団の取り組みにもご期待ください。

「日本酒応援団」の日本酒

#06 最後に

日本酒造りの伝統を守りたい、土地の個性がいきる未体験のおいしさを、さらに多くの皆様へお届けしたい。その想いから、2022年春の新ヴィンテージより日本酒応援団の日本酒に「KINMI Sake」(共感で繋がるパートナーシップ(KINSHIP)で造る日本酒、が由来)という統一ブランド名が設定され、それぞれの銘柄のラベルも産地と造り手の個性をより色濃く反映したものへリニューアルされます。高島屋と日本酒応援団の思いが込められたストーリーのある1本をぜひこの機会に。高島屋オンラインストアや高島屋各店でご用意しています。

「日本酒応援団」の日本酒

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