ここからは、ポイントをご紹介。「お酒好きのあの人に、どんなお酒やおつまみを贈ったらよいだろう」と、おつまみギフトに迷った際の参考にしてください。
贈る相手の好きなお酒と同じ地域の組み合わせを
日本酒もワインと同様に、同じ地域のおつまみは合いやすいと言われています。お酒とおつまみの組み合わせは、その地方で長い時間をかけて愛されてきたものなので、うなずけますね。相手の好きなお酒がわかっていたなら、その地方の名物を探してみましょう。北海道産の日本酒ならウニ、京都の日本酒にはちりめん山椒など、お国自慢の美味なら、まさに旅気分です。
相手の好きなお酒のタイプに合わせる
最近は、大吟醸や純米酒などの分類だけでなく、香りや味わいの分類も人気。日本酒の特徴を「薫酒」「爽酒」「醇酒」「熟酒」など、相手の好みがわかっていれば、お酒ごとに合うおつまみをご紹介しますので、ギフト選びの参考にしてください。(協力:唎酒師認定団体 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI))
薫酒(くんしゅ)
薫酒は大吟醸酒・吟醸酒などで、フルーティーで華やかな味わいが特徴です。薄く淡泊なおいしさを引き立てるので、白身魚のお刺身やカルパッチョ、おひたし、かまぼこ、魚や貝の酒蒸しなどに合います。
爽酒(そうしゅ)
爽酒は本醸造酒・生酒などで、すっきり爽やかな味わいです。湯豆腐や酢の物など、あっさりしたものから、フライドチキンやソーセージなど洋風で味の濃いもの、脂っこいものもうまく受け止める力があります。
醇酒(じゅんしゅ)
醇酒は純米酒などで、米の甘みや旨みが感じられる、しっかりとした味わいのお酒です。「豊富な旨み」「濃厚な味つけ」「適度に利いた塩分」を持つ料理などを合わせるのが理想。魚の煮付け、すき焼、豚と大根の煮物などと合わせてはいかがでしょう。また、乳製品的な要素を持つので、チーズやバターを使用したシチュー、ミックスピザなどもおすすめです。さらに、酒の肴とも相性が良いのが醇酒。イカの塩辛、カラスミ、コノワタなど珍味類とのマッチングもお楽しみください。
熟酒(じゅくしゅ)
熟酒は長期熟成酒・古酒などで、力強く重厚感のあるお酒です。フォアグラ、ビーフステーキ、鴨のロースト、鰻の蒲焼とも好相性。甘みのある味付けとも合うので、中華の甘酢あんかけや豚の角煮なども良い組み合わせです。
スパークリング日本酒
シャンパンのように泡が弾ける日本酒は食前酒としてもおすすめ。フィンガーフードと合わせたり、チーズやサラミとも合います。また、フルーツやスイーツと合わせて食後酒にも。お酒が苦手な方にも飲みやすい甘口タイプもあり、守備範囲が広いお酒です。
同じ温度帯が組み合わせやすい
冷酒や常温(冷や)、熱燗など、温度を変えて楽しめるのも日本酒の魅力のひとつ。おつまみはお酒の温度と同温度のものが合うと言われています。相手の好みが冷酒ならお刺身を、熱燗には煮込み料理をと、選んで贈るのもおすすめです。