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高島屋バイヤーがレポート!Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)のグランクリュ畑をご紹介。

2022年5月25日

高島屋バイヤーがレポート!Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)のグランクリュ畑をご紹介。

LEROY(ルロワ)社は1868年にフランス中部に位置するオクセー・デュレス村に創設され、フランスを代表する銘醸地・ブルゴーニュ地方のコート ドール(黄金の丘陵)で常に上流階級の顧客を満足させる高品質のワインを提供してきました。ロマネ・コンティを復活させた偉大な功績も称えられ、一流のネゴシアンとして「ブルゴーニュの名門」「ブルゴーニュの巨匠」と呼ばれるほどに。現在も四代目当主マダム・ルロワがワイン造りに注ぎ続ける情熱により、その世界的評価はいっそう高まっています。 高島屋は1972年にLEROY(ルロワ)社のワインを日本のお客様にご紹介して以来、日本への輸入・販売を続けてまいりました。2022年は日本上陸50年のアニバーサリーイヤーです。

#01 Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)

右:LEROY(ルロワ)社四代目当主マダム・ラルー・ビーズ・ルロワ 左:LEROY(ルロワ)社取締役フレデリック・ロメールさん
右:LEROY(ルロワ)社四代目当主マダム・ラルー・ビーズ・ルロワ 左:LEROY(ルロワ)社取締役フレデリック・ロメール氏

1980年代に化学肥料や農薬散布によるワインの味の変化を危惧したマダム・ラルー・ビーズ・ルロワは、ブドウを育む「土」こそワイン造りの根幹と捉え、1988年に新たな土地を購入。生態系を壊さぬように配慮、天体のリズムに従って畑を管理するビオディナミ農法(※)を始めます。1993年、害虫の被害にあい畑が全滅しそうになった際はビオディナミ農法に批判の声もあがりましたが、高島屋は「殺虫剤を使わない」というマダム・ルロワの決断を全面的に応援。やがて畑は自然に元気を取り戻し、いまやマダム・ルロワのビオディナミ農法によって造りだされるDomaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)は世界中で高い評価を得ています。
※ビオディナミ農法=化学肥料を排除し、天体の引力を利用する自然農法を用いています。この農法は宇宙の生命あるすべてのものが望む、自然的できわめて有用な方法であるとLEROY(ルロワ)社は考えています。

Domaine LEROY(ドメーヌ・ルロワ)
※画像はイメージです

ドメーヌワインとは、一般的に自社の畑でブドウを栽培し、収穫、醸造、瓶詰めまでを一貫して行ったワインです。LEROY(ルロワ)社のドメーヌワインであるDomaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)は、ビオディナミ農法で栽培した、生産量を抑えた良質のブドウで醸造しています。華やかでフルーティでありながら、しっかりとした骨格を持つ、長期熟成も可能なワインです。収量が少なく、ブドウにはヴィンテージの特徴とテロワールの個性が備わり、ワインの味わいに反映されます。

#02 Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)のグランクリュ産地

Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)のグランクリュ産地

1988年、高島屋はLEROY(ルロワ)社と資本提携。マダム・ルロワとともにビオディナミワインの普及に取組み、日本のお客様にルロワワインのおいしさをお届けしています。2018年に高島屋バイヤーがDomaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)の原料となるブドウを栽培しているグランクリュの畑、9カ所を訪問した際のレポートをお届けします。(栽培面積等は2018年当時のデータです)

シャンベルタン

シャンベルタン

栽培面積:13.57ha(ルロワ:0.7ha)
「ベルタン氏の畑」が名前の由来で、ルイ16世やナポレオンなどの著名人に愛されたとも伝えられる区画。土壌は複雑で、斜面最上部から下部に向かってプレモー石灰岩→粘土質石灰岩→泥灰岩→ウミユリ石灰岩と4種類の母岩から構成されます。4つの区画を所有しビオディナミを徹底した畑は、隣接する他の畑と力強さの点で明らかな違いを示します。緩やかな斜面に位置し、日当たりや水 はけも良好。動物的かつエレガント、Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)の代表的なスタイルはここから生まれます。

ラトリシエール シャンベルタン

ラトリシエール シャンベルタン

栽培面積:7.31ha(ルロワ:0.57ha)
ジュヴレ シャンベルタン村の最南に位置する区画。名前の由来である「痩せた土地」の如く土壌が薄く、斜面最上部から下部に向かってプレモー石灰岩→粘土質石灰岩→ウミユリ石灰岩で構成されています。シャンベルタンと比較するとやや平坦で、Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)の区画は1つ。畑西部が谷に接している事から風通しが良い印象で、7月中旬の現地訪問時には2メートルに迫る台木が確認されました。力強さに加え酸を持ち合わせるのが想像できます。

クロ ド ラ ロッシュ

クロ ド ラ ロッシュ

栽培面積:16.62ha(ルロワ:0.66ha)
モレ サン ドニ村の最北に位置し、相対的に傾斜の大きい斜面中腹にある区画。石の多い粘土質石灰質で表土が形成され、その地表近くまで母岩のナクレ岩が迫っています。グランクリュ街道から西の斜面側に2区画を所有。西側には傾斜の激しいジュヴヌリエール、東側には平坦なクロデゾルムなどの1級畑が位置しており、Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)のある斜面中腹はまさにベストポジション。

ミュズニー

ミュズニー

栽培面積:10.67ha(ルロワ:0.27ha)
シャンボール ミュズニー村の南端に位置し、隣接するクロ ド ヴージョから段差を越えた斜面上部に広がる。勾配がきつくまた日当たりも抜群によいとされる区画で、コンブランシアン石灰岩の母岩の上に広がる粘土質と泥質の土壌は、上部に行くほど薄くなります。Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)の中で最小の区画であり、3箇所を所有。谷が隣接し、標高も他のDomaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)の畑と比較して一段高いため、7月訪問時の生育状況もやや遅め。若いうちは閉じ気味だが、熟成とともにルロワの最高峰ワインへと変貌を遂げます。

クロ ド ヴージョ

クロ ド ヴージョ

栽培面積:49.43ha(ルロワ:1.90ha)
東向きのなだらかな斜面となっているブルゴーニュ最 大のグランクリュ。土壌は上部から下部に向かって、表土の薄い砂利質→小石の多い褐色石灰質と粘土質→粘土質とこまかい泥質となっています。LEROY(ルロワ)社は3区画を所有。西寄りの1区画はミュズニーに隣接し勾配のある斜面に位置します。残りの東寄りの2区画は標高が低め。異なる3区画を所有することでDomaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)らしい複雑で重厚なスタイルに繋がるものと実感。

リシュブール

リシュブール

栽培面積:7.89ha(ルロワ:0.77ha)
ヴォーヌロマネ村の中部に位置し、東北東から南東向きの斜面が広がる区画。ロマネ コンティに接するレ リシュブールと、背斜谷寄りのレ ヴェロワイユというふたつの小区画で構成されます。土壌は粘土と泥土で構成され、石灰質の母岩上に薄く広がります。東西に延びる2つの区画を所有。他の世界的なドメーヌの畑が隣接していますが、Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)の畑は青々と生い茂り強い生命力を感じさせます。若い頃は力強さと骨格が前面に出る一方で、長期熟成と共にエレガントさが加わる王道にして至高の畑。

ロマネ サンヴィヴァン

ロマネ サンヴィヴァン

栽培面積:8.45ha(ルロワ:0.99ha)
ヴォーヌロマネ村の中では標高が最も低く、面積も最も広いグランクリュ。傾斜がほとんどなく平坦で、酸化 鉄を含んだ茶褐色で粘土質の強い土壌がバジョシアンのウミユリ石灰岩主体の母岩上に広がります。Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)のリシュブールに隣接する東側の1区画を所有。台木はリシュブール同様に荒々しく育っています。ヴォーヌロマネの中で最も女性的であり、年代や熟成度合いによって多様な表情を持つ魅惑的な畑。

コルトン ルナルド

コルトン ルナルド

栽培面積:10.62ha(ルロワ:0.50ha)
傾斜の大きい東北東斜面の中腹に位置する、アロース コルトン村で最北の区画。中間に石灰岩の断層があり、上部では粘土質が強く、下部では石灰質が強いとされます。Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)の中では最南に位置し、区画は1箇所。畑は勾配がきついコルトンの丘にあり、野性的な印象。畑のイメージ同様若い うちはとても荒々し味 わいであるが、豊かな果実味があり、熟成のポテンシャルを持ちます。

コルトン シャルルマーニュ

コルトン シャルルマーニュ

栽培面積:52.08ha(ルロワ:0.43ha)
丘の裾野が3村にまたがり区画によって斜面の向きが大きく異なるものの、概ね日照量が豊かな点が特徴となる区画。表土には小石が多く、石灰質と泥灰質からなる土壌とナクレ石灰岩の母岩で構成されます。コルトンルナルドの北側、ルコルトンの区画に2箇所を所有。Domaine LEROY(ドメーヌ ルロワ)のグランクリュ格付の中で、唯一の白ワインを生み出すシャルドネの台木もダイナミックです。コルトン シャルルマーニュの香ばしい蜂蜜のアロマはこの畑の産物。

#03 まとめ

1972年に高島屋によってLEROY(ルロワ)社のワインが日本に上陸してから2022年で50年。高島屋はマダム・ルロワとともに、これからもお客様にルロワ ワインのおいしさをお届けしてまいります。

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