
#01 LEROY(ルロワ)社の歴史:ブルゴーニュワインの未来のために。

LEROY(ルロワ)社は、フランス・ブルゴーニュを代表するワインの醸造・販売元。1868年、初代フランソワ・ルロワによりフランス中部に位置するオクセー・デュレス村に創設され、その後、フランソワの息子であるジョセフと妻のルイーズ・カテリーにより、ネゴシアン(卸売)業を拡大。彼らの息子アンリ・ルロワが1919年より家業に参加し、1942年にロマネコンティ社(DRC)の半分の所有権を取得するまで事業はさらに発展しました。現当主であるアンリの娘、ラルーは1955年に家業に加わります。

1970年代から1980年代にかけて、化学肥料や農薬の散布によってワインの味が微妙に変化してきました。1988年、オーナーであるマダム・ルロワは化学肥料や農薬散布によるワインの味の変化を危惧。ブルゴーニュワインの未来のために、自社畑を取得し、ブドウ栽培を「ビオディナミ農法(※)」で行うことを決意しました。マダムはブドウを育む「土」こそワイン造りの根幹と捉え、ルロワ社の畑は生態系を壊さぬように配慮。天体のリズムに従って畑を管理する取組みを行っています。
※ビオディナミ農法=化学肥料を排除し、天体の引力を利用する自然農法を用いています。この農法は宇宙の生命あるすべてのものが望む、自然的できわめて有効な方法であるとLEROY(ルロワ)社は考えています。
1988年、時を同じくし、高島屋はLEROY(ルロワ)社と資本提携し「ドメーヌ ルロワ」を設立。マダム・ルロワとともにビオディナミワインの普及に取組み、日本のお客様にルロワワインのおいしさをお届けしています。1972年にルロワが日本に上陸してから2022年で50年。ワイン造りに情熱を注ぎ続けるマダム・ルロワにより、その世界的評価はいっそう高まっています。
LEROY(ルロワ)社オーナー マダム・ラルー・ビーズ・ルロワ
「稀有なテイスティング能力を持つ女性」と称賛されるマダム・ラルー・ビーズ・ルロワは、LEROY(ルロワ)社のオーナーであり、醸造家。自社畑の管理から醸造まで手がけ、妥協を許さない厳格な品質管理のもと、世界から注目されるワインを数多く生産しています。
