#01 S、M、Lサイズの使い分け
ワナベにはS、M、Lの3サイズがあります。
どのサイズで何を、どのくらい作れるのか、気になっている方も多いのでは。
今回ワナベをお迎えしようと検討中の皆様へ向けて、また全サイズ揃えるワナベラバーのため、S、M、Lの使い分けについて菅谷さんに教えてもらいました。
鋳物ホーロー鍋を代表するブランド「ストウブ」。サイズや形が多数ある中で、特に多いのが「定番のピコ・ココット ラウンドとワナベって何が違うの?」というお問い合わせ。そこで《staub(ストウブ)》《ZWILLING(ツヴィリング)》のデモンストレーターを長く担当されている菅谷洋子さんのナビゲートで、「ワナベ」の特徴と得意なことを掘り下げてみようと思います。題して「ワナベラボ」!
ワナベにはS、M、Lの3サイズがあります。
どのサイズで何を、どのくらい作れるのか、気になっている方も多いのでは。
今回ワナベをお迎えしようと検討中の皆様へ向けて、また全サイズ揃えるワナベラバーのため、S、M、Lの使い分けについて菅谷さんに教えてもらいました。
ギリギリ手のひらに乗せることができるサイズ。菅谷さんなら何を作りますか?
菅谷さん 「ワナベSは小さいので1人分のメインや、2人分の副菜作りなどに向いています。食べきりサイズだから出来立てを鍋のまま、アツアツで食べるのが本当に美味しくて!私はこのRの底(丸みを帯びた底)を生かして “巻かないだし巻き卵″をよく作るんです。ふわふわの卵焼きが、ちっともこびりつかないで完成しますよ」
卵焼きフライパンを使わずに「だし巻かない玉子」とは!早速教えていただきましょう!
材料:
全卵・・・・・・・・・・・3〜4個
白だし・・・・・・・・・・大さじ1
水・・・・・・・・・・・・大さじ3
サラダ油・・・・・・・・・大さじ2
作り方:
①ボウルに卵をよく解きほぐし、白だしと水を加えてよく混ぜる。
②ワナベを中火で予熱し、少し多めのサラダ油を引く。鍋全体に油を回す。油が温まったら菜箸でゆっくりかき混ぜながら卵液を一度に注ぐ。半熟状態になったら、蓋をして弱火で1分加熱する。
③火をとめて、余熱でしばらくおいておく。スプーンですくって熱々を召しあがれ。
蓋を開けると、お出汁の香りの湯気とふわふわした卵が完成していました。スプーンで卵の端をすくってみると、「するっ」とめくれてこびりつき無し!熱々を鍋からいただくと、卵のやさしい風味が鼻に抜け、とっても美味しい一品でした。簡単なのでぜひお試しを!
ワナベMは直径18㎝でSよりも2cm大きくなります。Sサイズが一人分だと、Mサイズは2人分ぐらいでしょうか?
菅谷さん: 「そうですね。2人分から、メニューによっては3人分ぐらいまで作れる大きさになります。常備菜を作るならおひとり用でもちょうどいいかもしれません。このミディサイズの鍋では何といっても “麻婆豆腐”がイチオシです。ひき肉をこんがりと焼きつけて作るので、香ばしさがたまらないの!」
焼き付けてから煮る調理方法が得意なストウブ鍋。確かに麻婆豆腐の調理法と合っていそうですが、フランスのお鍋で中華は思いつきませんでした。早速教えていただきましょう!
材料:
木綿豆腐・・・・・・・・・1丁(400g)
豚ひき肉・・・・・・・・・120g
長ネギ・・・・・・・・・・1/2本
水・・・・・・・・・・・・50CC
中華合わせ調味料・・・・・1袋50g(今回は陳麻婆豆腐)
サラダ油・・・・・・・・・大さじ1
片栗粉・・・・・・・・・・大さじ1(同量の水で溶いておく)
作り方:
①木綿豆腐を1.5センチ角に、長ネギをみじん切りにしておく。
(※切ったお豆腐を沸騰したお湯で1分くらい湯通しして水切りすると、さらに美味しくできる。)
②ワナベを中火で予熱しておき、サラダ油を引いたら豚ひき肉をひろげ、焼き目をつける。長ネギを加えてさらに炒める。
③中華合わせ調味料と水を加え、豆腐を入れたら蓋をして中火で5分煮込む。
④最後に水溶き片栗粉を、様子をみながらとろみがつくまで加え優しく全体を混ぜて完成。
市販の麻婆豆腐の素を使用してあっという間に完成するレシピ。菅谷さんの言う通り、挽肉の香ばしさが辛さと絡んで、お手軽なのに本格麻婆豆腐が出来ました。やはりRのついた丸底は“混ぜる”という工程がやりやすく、お豆腐を優しく混ぜるのにも適しているのですね。こちらも鍋のままテーブルに出して熱々を長く楽しんで!
一番大きなLサイズはしっかりと深さがあるので、汁物や炊飯など、ある程度の量を作りたいときに適していると聞いたことがあります。炊飯といえば、ストウブには“ラ・ココットde GOHAN”という炊飯用の鍋もありますよね?どちらも底が丸く炊飯に適した形と言えそうですが、やはり炊飯はラ・ココットde GOHAN、煮物はワナベが美味しくできるのでしょうか?
菅谷さん: 「いえいえ!仰る通りで、“ワナベ”も形状的に炊飯が得意なのでぜひ試していただきたいです。“ワナベ”の方が鍋上部の直径があるので、鯛めしやカオマンガイのように具材を上に広げて作る炊き込みごはんなどは、“ラ・ココットde GOHAN”よりも作りやすいかもしれません。更にワナベLサイズはピコ・ココットラウンド20㎝と容量的にはさほど変わらず、2~3人分のメイン調理が可能です。やはりお出汁を対流させるのに長けているので、今回は野菜の旨味をしっかりと感じられる『けんちん汁』を作りましょう!」
材料:
大根・・・・・・・・・・・200g
人参・・・・・・・・・・・120g
ごぼう・・・・・・・・・・100g
こんにゃく・・・・・・・・120g
しいたけ・・・・・・・・・2〜3枚
木綿豆腐・・・・・・・・・1丁
ごま油・・・・・・・・・・大さじ1
だし汁・・・・・・・・・・800ml(事前に800mlの水に昆布を最低3時間~1晩つけておく)*
醤油・・・・・・・・・・・大さじ2
酒・・・・・・・・・・・・大さじ2
塩・・・・・・・・・・・・少々
*つけた状態で冷蔵庫に入れておけば簡単です。
作り方:
①大根、人参はいちょう切り、ごぼうはささがき、こんにゃくは短冊に椎茸は薄切りに切りそろえる。
②ワナベを中火で予熱しておき、ごま油を引いて切った野菜を炒める。塩をひとつまみして蓋をして2分蒸し焼きにする。アロマレインが落ち始めたら、昆布だしを加え、豆腐を手でちぎりながら加える。
③沸騰直前で弱火にして、約10分煮込んでから醤油と酒で調味をし、塩で味を調えてお好みでねぎを散らして完成。
ワナベのサイズ別の使い分け、参考になりましたでしょうか。
3サイズの使用例からご自身にとって一番使い勝手の良いサイズがイメージできていれば幸いです。