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高島屋バイヤーが教えます!ウイスキーの種類とおいしい飲み方

2022年12月21日

高島屋バイヤーが教えます!ウイスキーの種類とおいしい飲み方
※画像はイメージです

近年、ウイスキーへの関心度が高まっています。ハイボールで馴染みがあるけれど、「もっとウイスキーの知識を深めたい」、「ウイスキーをもっとおいしく飲みたい」、「ウイスキー好きのあの人に、何を贈っていいか分からない」という方へ。基礎知識やおいしい飲み方、ギフト選びのヒントもご紹介します。

#01 知っておきたい、ウイスキーの種類

知っておきたい、ウイスキーの種類
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ウイスキーには原料と製法(蒸留の方法)によって種類があることをご存じですか。ここでは代表的な種類を解説します。

モルトウイスキー

原料は大麦麦芽のみを使用し、単式蒸留器で蒸留。単式蒸留は原料の香りや風味が残り、複雑で深みのある味わいが生まれます。中でも、単一の蒸留所で造られたモルトウイスキー(異なるモルトウイスキーのブレンドも含む)をボトリングしたものを「シングルモルト」と呼びます。

グレーンウイスキー

主にトウモロコシや小麦、ライ麦などの穀物を原料にしたもの。グレーンウイスキーは、モルトウイスキーと製法も異なり、香りや風味が残りにくくピュアな味に仕上がる連続蒸留器で蒸留(例外もあり)。ブレンデッドウイスキーに用いられることが多いウイスキーです。

ブレンデッドウイスキー

その名の通り、複数のモルト原酒やグレーン原酒を混ぜ合わせて造られるウイスキー。モルトとグレーン、それぞれの魅力が重なり、複雑でありながら飲みやすい味わいが生まれます。

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#02 世界の5大ウイスキーとは?その特徴は?

世界の5大ウイスキーとは?その特徴は?
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世界的なウイスキーの主な生産地は5カ国。5大ウイスキーと呼ばれる、それぞれの産地や育んできたウイスキーの個性をご紹介します。

スコッチウイスキー

ウイスキーを世界に知らしめた、スコットランド産。スコットランドは「ウイスキーの聖地」と呼ばれ、スコッチは「ウイスキーの王様」と呼ばれています。最大の特徴は、スコッチ麦芽を乾燥させる際に、燃料と共に用いられるピート(泥炭)のスモーキーなフレーバー(ピート香)。スコッチの熟成にはシェリー酒やワインなどのほかの酒を詰めた後の古樽を使用することで、味わいに深みが生まれます。主な生産地は、ハイランド、スペイサイド、ローランド、キャンベルタウン、アイランズ、アイラの6つ。特にアイラ島でつくられるモルトは、ピートのスモーキーさに潮の香りが加わった個性的な味わい。一度試すとクセになる方が多いウイスキーです。

アイリッシュウイスキー

ウイスキー発祥の地と伝えられている、北アイルランドとアイルランド共和国でつくられるウイスキー。原料を乾燥させる際にピートを使用しないので、クセが少なく、穏やかな味わいが世界中で愛されています。アイリッシュウイスキーには大麦麦芽に未発芽大麦やほかの穀物を混ぜて原料にする、独自の「ポットスチルウイスキー」があります。味わいは滑らかで、オイリーなフレーバーが特徴。ほかの国ではブレンデッドウイスキーはモルトとグレーンの組み合わせのみですが、アイリッシュはポットスチルウイスキーが加わるので、多種多様な味わいが生まれています。 ※ウイスキーの発祥には諸説あります。

ジャパニーズウイスキー

日本でウイスキーがつくられて、2023年で100年。歴史は浅いながら、スコッチをお手本に技術を磨き続け、今や世界レベルに成長。スコッチに似た味わいながら、日本人の味覚に合わせてピート香はぐっと抑えられています。個性的なシングルモルトから飲みやすいブレンデッドまで種類も多く、日本人ならではの丁寧なモノづくりとこだわりが結実したウイスキーは世界でも高い評価を得ています。

アメリカンウイスキー

スコットランドやアイルランドから渡ってきた移民が広めたと伝えられるアメリカンウイスキー。トウモロコシや大麦、小麦、ライ麦などを原料とした、独特の甘みのある「バーボン」が有名です。スコッチの熟成にはシェリー酒などほかの酒を詰めた後の樽が利用されますが、バーボンは新樽を使用。内側を焦がしたオーク材の新樽のみで熟成されることで、バニラやカラメルのような甘い香りが生まれます。バーボンのほかにも、モルトウイスキーやテネシーウイスキーなど多彩なタイプが揃います。

カナディアンウイスキー

カナダでつくられるカナディアンウイスキーには、風味がバーボンに近い「フレーバーウイスキー」とニュートラルでクセのない「ベースウイスキー」の2種類があります。2つを混ぜたものが「カナディアンブレンデッドウイスキー」で、ほとんどがこのタイプ。5大ウイスキーの中でも、ライトな飲み口で洗練されているといわれるカナディアンウイスキーは、クセが少ないので、カクテルベースとしても活躍します。

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#03 ウイスキーの飲み方

日本では食事にも合うハイボールが人気ですが、複雑で深みのある味わいのモルトウイスキーや個性が強いタイプには向かない場合もあります。ウイスキーはアルコール度数が高いので刺激が強く、飲みにくく感じる場合は、冷やした飲み方がおすすめ。温度によって好みの飲みやすさが調節できます。そこで、ウイスキーの魅力を味わい尽くす、さまざまな飲み方をご紹介します。

ストレート

ストレート
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ウイスキー本来の味と特徴をじっくりと堪能するなら、何も加えずストレートで。「ウイスキーの聖地」と称されるスコットランドでは、このスタイルが一般的です。ストレートで飲むなら、複雑な味わいのシングルモルトを。グラスは琥珀色を愉しめるよう透明度が高く、香りを愉しめるよう膨らみのあるチューリップ型のテイスティンググラスを選びましょう。口直しにミネラルウォーターをチェイサーとして、交互に飲むのがおすすめです。また、チェイサーの水も冷えていると味覚をよりリフレッシュすることができます。

オンザロック

オンザロック
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適量のウイスキーに氷のみを入れるのが、オンザロック。アルコール度数の高いバーボンと相性が良く、氷が溶けることによる風味の変化を愉しむスタイルです。家庭の冷凍庫で作る氷は溶けやすく、ウイスキーがすぐに薄まってしまうので、氷はできるだけ溶けにくい固く大きめのものを。グラスは口が広くて背の低い、その名の通りロックグラスがおすすめです。ブランドによっては「オールドファッション」とも呼ばれています。

トワイスアップ

トワイスアップ
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ウイスキーと常温のミネラルウォーターを1:1で飲む、トワイスアップ。特にウイスキー自体が持つ芳香を愉しむ飲み方なので、ワイングラスやテイスティンググラスなどのステム(脚付き)グラスに注ぎ、揺すって香りを立たせましょう。香り高いシングルモルトは、ぜひ、このスタイルで。ウイスキーづくりで重要な役目を果たすブレンダーたちは、トワイスアップでティスティングするといわれています。

ハーフロック

オンザロックに、ウイスキーと同量のミネラルウォーターを注ぐ飲み方です。ウイスキーのアルコール度数を下げ、個性と香りをマイルドに。また、ミネラルウォーターと馴染ませることで、ウイスキーの味わいと香りが引き出されます。バーボンやスコッチのブレンデッドウイスキーに良く合います。グラスは、オンザロックと同様です。

ソーダ割り(ハイボール)

ソーダ割り(ハイボール)
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その名のとおり、適量のウイスキーをソーダ(炭酸水)で割る飲み方。ウイスキーとソーダは1:3の比率が目安で。好みによって濃さを調節できます。日本ではおなじみのハイボールはスッキリしているので、食中酒として和洋中のどんな料理にも合います。グラスは、タンブラーグラスからビアジョッキまでお好みで。ソーダ以外にも、トニックウォーターやジンジャエールなどの炭酸飲料で割ってもおいしく愉しめます。

水割り

グラスいっぱいに氷を入れ、ウイスキーを注ぎ、水で割る飲み方です。水割りは、一般的に欧米人よりもアルコールに弱いとされる、日本人が食中酒として広めたスタイル。水でアルコールをマイルドにし、ウイスキーを味わいながら、食事も楽しめます。分量は好みによりますが、30㎖のシングルや60㎖のダブルが目安。氷も水もたっぷり入るタンブラーグラスで。スッキリとした国産ウイスキーで愉しみたい飲み方です。

ミストスタイル

グラスにクラッシュアイス(砕いた氷)を入れ、ウイスキーを注ぐスタイル。氷が細かい分だけ溶けやすく、早く冷えます。グラスが冷え、外側が白くなることからミスト(霧)と名付けられました。ミストをより愉しむなら、グラスは透明なものを。爽快感と清涼感があるミストスタイルは、アルコールが高く、クセのあるウイスキーにおすすめです。

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#04 ウイスキー好きの方に贈るギフトは?

「ありきたりじゃつまらないし、かといって好みも分からない」。「ウイスキーグラスを贈ればいいのかな」とお悩みの方や、ウイスキー好きの人に本当に喜んでいただきたい方へ。ウイスキー愛好家は、ウイスキーを一通り経験し、自分の好みの原料や産地、銘柄も分かっています。贈るなら、ウイスキーの製造工程、ブレンド、熟成の仕方などこだわりのあるもの、珍しいものを。ウイスキー好きの方はバーで好きなウイスキーを飲み続けるよりも、バーテンダーに変わったウイスキーを勧められて飲むのが愉しみのひとつです。好みに合う、合わないは、あまり気にせずに。ウイスキーの見識が深い方ほど、自分の知らないウイスキーをいろいろ試してみたい傾向が強いようです。ピート(泥炭)の香りが強いスコッチや、個性的で少し変わった味のウイスキーも喜んでいただけることでしょう。特におすすめは、インディペンデント・ボトラーズ(独立瓶詰業者)が規模の小さい蒸留所から原酒を買い取り、熟成・瓶詰めし、自社の名を冠して販売する「ボトラーズ・ブランド」のウイスキー。数百本程度しか世の中に出回らないものあり、限定感が高まります。また、世界的に注目されるジャパニーズウイスキーもおすすめ。和食、洋食、中華と幅広い日本の食に合うようにつくられているものから、日本人の繊細な技術と美意識がいかされた個性的なタイプまで、バリエーションも豊富です。

#05 まとめ

ウイスキーの奥深い世界、いかがでしたか。高島屋オンラインストアでは、ご自分用にも、ギフトにもおすすめのウイスキーをラインアップ。さまざまな種類や飲み方を試して、ウイスキーライフをお愉しみください。

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