とらや
お汁粉6袋入(夏季限定)
税込4,082円
2022年11月2日
長い歴史とともに育まれ、私たちの暮らしの中に溶け込んでいる「和菓子」。その歴史は古く、縄文時代までさかのぼるとも言われており、お正月やひな祭り、お盆といった季節の行事とも密接に関わっています。
四季折々の風情を象った美しい見た目や味わいはもちろん、地域による様々な違いなど、奥深い魅力を持つ「和菓子」。
「和菓子便り」では、知っているようで知らない「和菓子」の魅力をご紹介いたします。
気温が低くなり、肌寒くなると食べたくなるのが温かい食べ物。
この季節の人気和菓子といえば、「ぜんざい」や「おしるこ」。
寒い日に食べると、どこか懐かしくホッとした気分になる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。お餅などと一緒にして食べる、という定番の食べ方のほか、牛乳やバターを入れる、など様々なアレンジの仕方で楽しまれている人気の和菓子です。
このように、幅広く食べられている「ぜんざい」「おしるこ」ですが、両者とも小豆を砂糖で甘く煮たもので、「あまり違いがわからない」、という声も実は多いお菓子。
今回は、知っているようで実は知らない、「ぜんざい」と「おしるこ」の違いについて簡単にご紹介いたします。
「ぜんざい」「おしるこ」と一言にいっても、地域により示すものは異なります。
ここでは大まかに、関東・関西というくくりでご紹介しますが、
関西では、「粒あんで汁気のあり、小豆が粒状に残っているもの」を「ぜんざい」と呼び、「こしあんで汁気があり、小豆が残っていないもの」を「おしるこ」と呼びます。
一方で関東では、「汁気がないもの」を「ぜんざい」と呼び、「汁気があるもの」を「おしるこ」と呼びます。
つまり、関西では「粒あんかそうでないか」という小豆の状態で区別されているのに対し、関東では「汁気があるかないか」という汁気の状態で区別がされているのです。
普段と異なる地域のお店で「ぜんざい」や「おしるこ」を注文したときに、想像と違った、というご経験をなされた方もいらっしゃるかもしれません。その裏側には、実はこのような違いが隠れていたのです。
地域により、呼び名が変わる「ぜんざい」と「おしるこ」。
高島屋オンラインストアでは、関東・関西はじめ全国の名店の「ぜんさい」「おしるこ」を取り揃えております。「ぜんざい」「おしるこ」と同じ名称であっても、よく見比べると、お店の地域によって商品の違いがあることにお気づきになるかもしれません。ぜひ、お店ごとの違いを発見してみてください。