お見舞いのお返し

病気見舞いのお返し 本来は、病気や怪我が回復したとき、入院中にお世話になった方や心配をかけた方全員に対して全快の報告とお見舞いのお礼を兼ねた内輪の祝いを開いたり、内祝いの品を贈ったりするのが正式ですが、現在は全快の報告とお見舞いに対するお礼とする考え方が一般的です。

▶お返し
〈掛紙〉
のしあり 紅白5本結び切り
〈表書き〉
  • 快気内祝 快気之内祝
    (退院後お見舞いのお返しをする場合)
  • 全快内祝 全快之内祝
    (医者の手が離れて通院の必要がなくなった場合)
  • 本復内祝 本復之内祝
    (後遺症もなくすっかり快くなり数ヶ月経ってからお返し)
  • 御見舞御礼
    (通院中または完治でない場合)
  • 退院内祝 退院之内祝
    (退院はしたが完治でない場合)
  • 謝 御見舞(しゃ おみまい) 御見舞御礼
    (病院へ直接見舞ってくれた方にお返しをする場合)
  • 和歌山は朱書きで「快気内祝」「全快内祝」と
    書きます。
〈好適品〉
和菓子などの食料品、
石鹸・洗剤(「きれいに治った」「あとに残らない」
「洗い流して忘れる」という意味)

災害見舞いのお返し 基本的にはお返しは不要ですが、落ち着いた時点でお礼状を忘れずに出します。

▶お返し
お返しをする場合は次のような表書きにします。
〈掛紙〉
のしなし 水引なし(奉書紙・杉紙)
のしなしの短冊
〈表書き〉
御礼 粗品
※不幸にして火元となった場合、のしなし、水引なしで「お詫び」として挨拶をします。

陣中見舞いのお返し お返しは必要ありませんが、当選や優勝などした時には、祝杯をあげる席に招待して感謝の気持ちを伝えます。

豆知識

○○○○○
金額はお見舞い品の3 分の1 から半額程度を目安にするとよいでしょう。
不幸にも入院中に亡くなられた場合、お香典返しをする時には多少金額を多くして、
「志」「満中陰志」で贈ります。
香典返しとは別にしたい時は、奉書紙、黒白または黄白5本結び切りで「御見舞御礼」「御礼」
「生前見舞志(せいぜんみまいこころざし)」「謝見舞志(しゃみまいこころざし)」
「見舞配分志」として3分の1以上を目処に忌明法要までに返礼するのが一般的です。