MANNERS
高島屋のご贈答マナー
贈る前に確認しておきたい
ギフトにまつわるマナー集です。
進物の基礎知識
表書きの書き方
昔は贈り物に品物と数量を記入した目録をつけていました。表書きはこの目録が変化したものです。表書きは目的に合わせた言葉を選ぶことが大切です。
表書きの書き方は、書く文字の大きさに合わせて、上からその文字一字分ほど空けて書き始め、最後の字と水引の間にも一文字分の空白ができるようにします。文字数が多く、字が水引にかかるような場合はもっと上から書き出しても構いません。
表書きの注意点
- ・毛筆で書くのが正式です。万年筆、ボールペンは避けます。
- ・楷書が一般的です。
- ・弔事は悲しみの涙で薄れているという意味、または悲しみの気持ちは早く薄らいで欲しいという意味で薄墨で書きます。
- ・和歌山・泉州地方、三重県の一部では、慶事については朱色の墨で書く地区があります。
- ・上段に表書き、下段にやや小さめに氏名を書きます。
- ・文字は、のしや水引にかからないように書きます。
- ・四文字の表書き(「入学御祝」「快気内祝」「還暦御祝」など)は「死文字」といって気にされる方もいらっしゃいます。その場合は、「御入学御祝」「快気之内祝」と五文字にして、「御祝」の右肩に「御入学」を小さく書いて二行にするか、「快気」と「内祝」を二行にして二文字並びとするとよいでしょう。 また、「祝」をやや大きく書き、「還暦」をやや離して書く書き方もあります。
名入れ
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- 個人名のみの場合
- 上段の表書きに対して、下段に小さめに書きます。目下の人には姓だけでも構いません。
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- 会社名・肩書き・住所などを入れる場合
- 名前の右側に小さめに記入します。
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- 贈り先の宛名を入れる場合
- 上段左に表書きよりやや上に小さく書きます。
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- 連名で代表者の氏名のみを入れる場合
- 代表者を中央に太く書き、左側に外(他)一同と小さく入れて、他の人の氏名を書いた紙を中に入れます。
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- 連名の場合
- 目上の人の名前を右から左へ順に書き入れます。速名で3名程度までとします。
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- 連名で左手に宛名を入れる場合
- 目上の人の名前を左から右へ順に書き入れます。速名で3名程度までとします。
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- 贈り主が連名で多人数の場合
- 会社名、部署名、グループ名など「〇〇一同」と書きます。「有志一同」と書く場合は全員の氏名を書いた紙を中に入れます。
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- 名刺を貼る場合
- 名刺を貼る場合はあくまで略式です。左下に貼るのが一般的です。(名入れ部分に貼る場合もあります。)
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- 歴代の年忌法要をまとめて施行する場合
- 右上に、亡くなられた順に右から左へ書きます。
贈答のマナーしきたりには諸説あり、また各地・各家の伝統やならわしによって異なる場合がございます。
「ご贈答のマナー」は、国内の高島屋各店所在地周辺のしきたりを参考にしています。
掛紙のイラストは、表書きのうち代表的なものを記載しています。
<掛紙>の部分に記載している「のし」とは、のし鮑(折り熨斗)のことを示します。