満中陰志(まんちゅういんこころざし)
忌明志(きあけこころざし)
中陰志
繰上満中陰志(くりあげまんちゅういんこころざし)
(三十五日目の中陰のお返しの場合)
※ 但し、「満中陰志」を用いる場合もあります
関西地方では、香典返しの表書きは「満中陰志」
が一般的です。
名古屋では、「七七日忌明志」「忌明志」が一般的で、○○家と書きます。
岐阜では、「五七日忌明志」(三十五日)「七七日忌明志」(四十九日)が一般的で、○○家と書きます。
京都では、戒名短冊を使用します。
山陰地方の掛紙の体裁は、黒白5本結び切りです。
好適品は東日本と同じです。
粗供養 志
右上に施主との関係を入れる場合もあります
「亡 ○○」
岐阜、名古屋では「一周忌志」や「○○回忌志」
が一般的です。
岐阜では、戒名を入れるのが一般的です。
五十回忌は紅白5本結び切り(のしなし)の場合
もあります。(両親の五十回忌法要は、早く両親を
亡くしたけれども今日の自分がある事を感謝する
ことからです。)
仏式の通夜から法要の流れは以下の通りです。
儀式 | 遺族 | 参列者 | |
---|---|---|---|
ご逝去 | |||
葬儀 | 通夜(当日あるいは翌日の夜) 葬儀 告別式 |
会葬御礼 通夜ぶるまい 精進落とし 葬儀の手伝いへのお礼 |
参列(香典・お供え) |
忌日 法要 |
初七日(亡くなった日から7 日目) 二七日(亡くなった日から14日目) 三七日(亡くなった日から21日目) 四七日(亡くなった日から28日目) 五七日(亡くなった日から35日目) 六七日(亡くなった日から42日目) 七七日(亡くなった日から49日目) 百ヶ日忌(亡くなった日から100 日目) 関西地方では、命日の前日から数えます。 |
法要 参列のお礼 香典のお返し |
参列(お供え) |
新盆(初盆) | 法要 参列のお礼 |
参列(お供え) | |
年忌 法要 |
一周忌(1年後) 三回忌(2年後) 七回忌(6年後) 十三回忌(12年後) 十七回忌(16年後) 二十三回忌(22 年後) 二十七回忌(26 年後) 三十三回忌(32 年後) 五十回忌(49年後) 大阪では、二十三回忌と二十七回忌を 兼ね二十五回忌をするところがあります。 (24年後)また、三十三回忌と五十回忌 を兼ね三十七回忌をします。 関西地方では、三十三回忌で弔い上げをす ることもありますが、代が代わっても五十 回忌で弔い上げをすることが多いです。 |
亡くなった日の前日もしくは当日から七日目で、近親者、親戚、友人、知人、また葬儀の時に世話になった方を招いて、僧侶にお経をあげてもらい、一同に茶菓、精進料理を出します。
地方によっては、この日を「精進落とし」として生臭物を使った料理でもてなします。最近では、遠隔地から出向いた近親者がいる場合は、初七日の法要を繰り上げて火葬場から帰った後の法要と一緒に済ませることもあります。
死者の次の世界が決まる最後の審判の日とされ、忌明けの日にあたります。初七日から四十九日の法要を三十五日目に切り上げる場合もあります。忌明けには納骨式を行い、その後茶菓や精進料理を供して法要を営みます。葬儀のときに香典をいただいたところへは、忌明けの挨拶状とともに香典返しをします。
七七日のことを昔は「満中陰」といって、忌日の終わりを意味しました。「中陰」というのが生と死の境目ということであり、此岸から彼岸を渡っている最中です。それが渡り終わったところが「満中陰」で無事に仏になったのがこの日です。
仏壇が無い家も七七日の忌明けまでには、新しい仏壇を用意します。仏壇の扉は忌明けまでは閉じておくのがしきたりですが、忌明け後は朝扉を開き、夕方閉めるのが一般的です。
故人が亡くなってから最初に迎えるお盆を「新盆」(初盆(はつぼん))といいます。通常、お寺まで仏様の霊を迎えに行きます。門前には迎え火をたき、仏壇には花や果物を供えます。また、僧侶や親類・知人を招き精進料理でもてなします。
新盆を迎える家では盆月の1 日から白地の提灯を飾り、盆が済んだら精霊流しをしたり、お寺に納めたり燃やしたりします。