2025.3.18
コスメ再生プロジェクト「新たなアップサイクル」

2023年2月よりスタートした、「コスメ再生プロジェクト」。回収にご参加いただきましたお客様、いつもありがとうございます。
昨年は、回収したメイク用品を「クレヨン」にアップサイクルをしておりましたが、
今年は新たなアップサイクル製品をお披露目できることになりましたので、ここで少しご報告させてください。
アップサイクルの流れとして、
まずは前回同様、回収したコスメの選別拠点である、「エコミット」様にご協力をいただきます。
(▶︎23.5.16 コスメ回収キャンペーンのご報告)
集まったコスメは、メイク用品と空容器に選別した後に、メイク用品から中身を取り出します。
メイク用品は、大きく「粉系」と「リップ系」に分かれており、それらを丁寧に竹串を使って、再生可能な原料を手作業で取り出します。(色別にも細かく分けます!)
尚、回収したプラスチックの空容器は、
「有明興業」様にてリサイクルしていただき、セメント原料などの環境資源に生まれ変わります。
空容器についても、新たな再生を目指して開発中のため、続報をお待ちください。
さて、取り出しを終えたメイク用品は、
新たな協業先である、国内のローソクメーカー「カメヤマ」様を通じて、新たな製品に生まれ変わります。
今回新たに開発したのは、メイク用品をアップサイクルした「キャンドル」です!
「より多くのお客様にコスメ回収を知っていただきたい」、「年代を問わず様々なお客様に再生製品を手に取っていただきたい」という想いから、クレヨンに続いて、幅広いお客様に楽しんでいただける「キャンドル」の開発をスタートしました。
試行錯誤から1年。何回も試作を重ね、こだわり抜いた愛情いっぱいの製品ができました。
今回、ご協力をいただいたのは、大阪府岸和田市を拠点に活動する、キャンドルアーティストのIKARIさん。
では、どのようにメイク用品がキャンドルに生まれ変わるのか、実際の製作工程を、ここでご紹介します。

工程は大きく、①「柵づくり」 ②「柵貼り」 ③「成型・コーティング」の3つに分かれます。
まずは、①「柵づくり」です。
固形ワックスを熱した鍋に入れ、液状に溶かします。
溶けたら、その中にメイクの原料(ここでは、ピンク色のチークのパウダーを入れました)を投入。
あわせてキャンドルの香料も入れ、これらが分離しないように混ぜ合わせます。
混ぜ合わせた後、長方形の型に流し込み、冷まして固めていきます。固める作業は、流し込む量と温度管理が重要とのこと。IKARIさんの熟練の技が光るポイントです。
固まったら、型から丁寧に取り出し、定規とカッターを使って同じ幅にカットしていきます。
製品のデザインによって、マーブル調、ラメ調の柵もつくるので、この作業を繰り返します。
詳細はこちらの動画をご覧ください。
【動画入ります】
続いて、②「柵貼り」です。
好みのデザインの柵を選び、糊付けをして一つずつ、キャンドル本体に貼っていきます。
実際に体験してみましたが、好きな柵を選べるのが楽しく、どの順番に並べるかでデザインが変わるので、自分だけのオリジナルキャンドルを作れる醍醐味がありました!
この工程については、ワークショップの開催も予定しておりますので、皆様に体験していただけるとうれしいです。(詳細は後日お知らせします)
最後に、③「成型・コーティング」です。
柵を貼り終えたキャンドルの形を整えるため、熱したフライパンで、はみ出た柵の一部を溶かし、形を整えます。
形が整ったら、溶かしたワックスにキャンドルを入れて外側をコーティング。
IKARIさんによると、「一見、簡単そうに見える作業でも、こちらも温度管理が非常に重要!」とのこと。
温度を誤ると、キャンドルが溶けてしまったり、色がキレイに出なかったりと、経験値が必要な作業です。
ここにも熟練の技(パート2)が隠れていました。
IKARIさんの「キャンドルづくりは、料理と同じなのよ!」のコメントに一同納得。
さて、コーティングを終えたら、キャンドルはついに完成です。
今回は、この記事でご紹介したデザインに加えて、マーブル調のデザインも製品化いたしました。
商品のカラーバリエーションなどの詳細は、また後日お知らせいたしますので、是非チェックしてみてください。

発売は、3月18日(火)。お楽しみに!