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2022.08.02

デニム再生プロジェクト(2)反毛

MD本部バイヤー / 橋 祐介

引き続き、デニムの再生についてレポートします。

前回、ナカノ株式会社様にて
回収したデニムの選別・裁断を終えたデニムは
無事にクラボウ様の愛知県・安城工場へ送られました。
反毛・紡績の工程の確認へ
今回もプロデューサー本澤氏と現地入り。

三河安城駅から車で10分程。
灼熱の日差しが降り注ぐ中、
「倉敷紡績 安城工場」に到着しました。
こちらの工場は2021年で創業70年。
なんと、上皇陛下の御臨幸をはじめ
多くの皇族の方々もご視察されたとのこと。
歴史を感じる工場入り口の表札に
暑さも忘れ、思わず背筋も伸びます。

まずは、工場の事務所に伺い
クラボウご担当者様から工場の概要を伺います。
(工場が広すぎてなかなか事務所まで到着せず(笑)、
敷地面積は東京ドーム約5個分とのこと!)
安城工場では、主に紡績(糸をつむぐこと)・
織布(糸から布を織る)を手掛けられているのですが
本プロジェクトの取り組み「L∞PLUS DENIM」は
デニムに特化した工程であるため
他の原料にブルーの糸が混ざらないよう、
こちらでは紡績までしか行わないとのこと。
品質管理の徹底ぶりが窺えます。

それでは、いよいよ反毛の工程について。
裁断後、股下のみになったデニムは、
こちらで更に細かく破砕されます。
大量のデニムを機械に通すこと2回(かなり重労働!)
写真のように細かくカットされ、
ようやく反毛の準備が完了です。

これらを、クラボウ様独自のカスタマイズが
施されている反毛機で、ゆっくりと
針で糸を梳くようにワタに戻していきます。

丁寧に、何度も機械に通すことで
写真のようなワタに戻りました。
一回一回、機械を通過するたびに少しずつ
ワタに戻っていく工程は、まるで魔法のよう。
ずっと見ていたいぐらいでしたが舞い散るデニムのワタに目をやられてしまいましたので(笑)、次の工程に進みます。

ではまた次回。

BUYER HASHIS  PROFILE

橋 祐介 / バイヤー

橋 祐介 / バイヤー

古着屋でのアルバイトに没頭した学生生活の後、特選(ラグジュアリーゾーン)のバイヤーと兼務で、本プロジェクト担当。名画座と純喫茶が好き。

岡田 ひかり / 化粧品バイヤー

岡田 ひかり / 化粧品バイヤー

化粧品の自主編集売場を担当。もんじゃ焼きが好き。趣味はクラシックバレエ。人生もバレエもバランスが大切。