Takashimaya
Depart de Loop
NEW POST

2022.07.15

デニム再生プロジェクト (1)回収・選別・裁断

MD本部バイヤー / 橋 祐介

先日、デニム回収キャンペーンが終了しました。
初めての取り組みなので
どのくらいのお客様に参加いただけるか不安でしたが
結果は、5店舗で、1672kg。
本数換算で、約4500本相当のデニムが集まりました!
(目標の1000本を、大幅に上回ることができました!)
回収にご協力をいただいた皆様、
本当にありがとうございました!
お客様から、本プロジェクトへ応援の言葉も
多数いただき、担当者として嬉しい限りです。


さて、ここから再生の工程が始まります。
回収後は
デニムを反毛をする(繊維をワタ状に戻す)ために
「選別」と「裁断」を行います。
先日、ナカノ株式会社様を訪問してきたので、現場の様子をレポートします。

ナカノ株式会社様は
1934年創業の衣料リサイクル工場です。
東京や神奈川などの自治体が回収した古着から
様々な企業の過剰在庫に至るまで、
多くの衣料品のリサイクルを手掛けています。
今回、本プロジェクトにも即座にご賛同いただき
デニムの「選別」と「裁断」をお願いすることになりました。

高島屋5店舗から届いたデニムがこちらです。
(これでもほんの一部!!)
・綿95%以上
・綿95%以下
・ブラックデニム
・ホワイトデニム
・デニムジャケットなど、パンツ以外のアイテム
に、細かく選別されます。


綿の混率は、触っても分かりませんので
服の裏側にある組成表示(洗濯表示のある縫い込みタグ)を一着ずつ、確認しながら選別します。
僕も実際にやってみましたが
文字が薄くて、判断に迷うものも多く
相当な時間がかかることが分かりました。

「選別」を終えると、次は「裁断」です。
専用の機械を使って、デニムパンツを大胆にカット。
股上と股下に分けていきます。
股下部分は、本プロジェクトの「反毛」へ。
股上部分は、ナカノ株式会社様で
自動車の内装材などにリサイクルされます。
カット作業自体はシンプルですが、
無駄なくデニムを生かすための裁断位置の調整や
滑らかにカットするため
頻繁に刃を砥がなければならないなど
スピーディーに進めるために、相当な熟練の技が必要です。


カットされたデニムは、圧縮梱包され
「反毛」のために、愛知県のクラボウ安城工場に送られます。

僕自身、デニム生地から
繊維に戻る様子を見るのは初めてなので
今からとてもワクワクしています。
また次回「(2)反毛・紡績」でレポートしますね。

今回の「選別・裁断」の様子は
↓こちらから動画でご覧いただけます!

ではまた!

BUYER HASHIS  PROFILE

橋 祐介 / バイヤー

橋 祐介 / バイヤー

古着屋でのアルバイトに没頭した学生生活の後、特選(ラグジュアリーゾーン)のバイヤーと兼務で、本プロジェクト担当。名画座と純喫茶が好き。

岡田 ひかり / 化粧品バイヤー

岡田 ひかり / 化粧品バイヤー

化粧品の自主編集売場を担当。もんじゃ焼きが好き。趣味はクラシックバレエ。人生もバレエもバランスが大切。