企業情報

グループの強みを掛け合わせ、
お客様の利便性向上と感動のお買物体験の提供へ

国内百貨店業では、営業力強化とコスト削減に取り組み、収益力を強化

 2025年度中間期の連結業績は、前年度、円安を背景に拡大したインバウンド需要の反動による国内百貨店業のマイナス影響が大きく、減収減益となりました。地政学リスクの高まりなど経営環境が大きく変化する中、当社グループでは、変化に柔軟に対応できる、バランスの良いポートフォリオの実現に向けた成長投資（国内・海外商業開発業、金融業等）や、企業価値向上に直結する人的資本投資を継続的に進めてまいります。また、中核事業である国内百貨店業では、品揃えや顧客政策などの営業力強化とコスト削減に両輪で取り組み、さらなる収益力の強化に向け、一層注力してまいります。

グループ内のお客様情報一元化に向け、タカシマヤアプリのリニューアルを実施、オンラインストアと連携

 中長期的な成長に向けては、グループのシームレス化に取り組んでまいります。グループ総合戦略「まちづくり」のもと、当社が有する3つの強み「店舗の立地特性」「優良なグループ会社」「幅広い顧客基盤」を有機的に掛け合わせ、圧倒的優位へと昇華させることで、持続的成長につなげてまいります。本年6月にはその第一歩として、グループ内のお客様情報の一元化に向けたタカシマヤアプリのリニューアルを実施し、オンラインストアとの連携を図りました。今後も、国内外の店舗、百貨店と専門店、ネットとリアルなど、あらゆるお客様接点において商品・サービスをシームレスに提供できる体制を順次整え、お客様に感動のお買物体験を提供することをめざします。

成長ドライバーであるベトナム事業は着実に進捗、さらに金融業では事業領域を拡大

 また、グループの成長ドライバーであるベトナム事業は、着実に進捗しております。ホーチミン髙島屋のあるサイゴンセンターにおいては、第3期となる増床用地の取得にめどが立ち、今後シンガポール髙島屋S.C.に並ぶ規模へと成長を遂げていきます。2027年秋に開業を予定している「Hanoi Takashimaya S.C.」とともに、総力を結集して力強く開発を進めてまいります。 さらに金融業では、専門人材やノウハウを取り込み、事業領域の拡大を図っております。カード事業、ライフパートナー事業に加え、投融資事業にも本格的に参画することで、当社グループの顧客基盤の盤石化と金融業の利益増大を実現してまいります。
 今後も、国内外の各事業が安定的に成長しながらグループシナジーを発揮し、全てのステークホルダーのこころ豊かな生活の実現に向けた価値を提供し続けてまいります。

 今後も引き続き、ステークホルダーの皆様のご期待にお応えできるよう努めてまいりますので、ご支援・ご愛顧のほど、よろしくお願い申しあげます。

2025年11月
取締役社長 村田 善郎