02 Story
貴重な純国産繭を用いる高島屋オリジナル振袖

繭、糸作り、織り、染めの加工すべてが
「純国産」であることにこだわった
「誰が袖好み」の振袖。
粋を尽くした京友禅の工程と
代表的な古典模様を紹介します。
高島屋呉服部の
インスタグラムでは動画でも
ご紹介しております。
京友禅
京友禅の老舗「千總」とコラボレートした「誰が袖好み」の振袖。図案から仕上がりまで、老舗ならではのこだわりが貫かれています。各工程は分業制。それぞれの分野で長年のキャリアをもつ職人によって、一枚一枚丁寧に制作されています。
- 1.「下絵」「誰が袖好み」は、きものと原寸大の下絵用紙を用いてデザイン(下絵描き)します。実際の着姿をイメージしながら下絵が描かれます。
- 2.「糸目糊置き」染色する際に、隣り合う色が混ざらないように防染する作業。模様の輪郭に沿って糊置きするため、糊を洗い流したあと白い糸目が残り、友禅特有の美しい味わいを生み出します。
- 3.「地染め」ムラなく、きもの全体の地色を染める工程。糊伏せした生地に伸子(しんし)という、竹ひごのような棒を等間隔に張り、作業場に長く張り渡します。色調によっては重ね染めなども施します。
- 4.「友禅」地染めのあとは、色を定着させるための蒸し、伏せ糊を落とすための水元などを経て、模様部分に色を付ける色挿しの工程に。花びら一枚にグラデーションのぼかしを入れるなど繊細な作業が行われます。
伝統模様
振袖や袋帯に表されている模様の一部は、平安時代の器物やしつらえなどをモチーフにしています。「誰が袖好み」では、特にお嬢様にふさわしい格調高い模様を用いて、さまざまに構成されています。ここでは代表的な模様を説明しましょう。
野外に張り巡らされる幕の模様。春秋の草花や古典文様とともに描かれる優美な模様です。
古来、平和で幸せな世界が訪れるときに現れるとされる想像上の華麗な鳥の模様。
檜(ひのき)の薄い板の上部を絹糸で綴じた扇の模様。婚礼衣裳などにも描かれています。
家屋などの風景の中に、御所車、几帳、檜扇などが描かれた雅な印象の模様です。
平安時代の公家の邸宅で使用されていた布製の間仕切りを意匠化した、優美な趣の模様。
奈良時代に中国から伝わり、「百花の王」として人気を誇った模様。豪華な印象が特徴的です。
高島屋オリジナル振袖
「誰が袖好み」は
純国産繭を使用しています。
高島屋オリジナル振袖「誰が袖好み」は
純国産繭を使用しています。
純国産絹の証明マーク<一例>
純国産にこだわって制作した振袖には、金色の「純国産」の文字が目印の証明書が付いています。繭生産から製糸、製織、染色加工までの履歴が表示されています。