















上品會とは
上品會(じょうぼんかい)は、
染織五芸(織(おり)・染(そめ)・
繍(ししゅう)・絞(しぼり)・絣(かすり))の向上を目指し、
絹の芸術を極める名匠・名家の上作をご覧いただく会です。
1936(昭和11)年、千總(友禅)、矢代仁(織)、龍村(帯)の
染織三名家の協力を得て
開催された「染織上品會」がその始まりです。
戦争で一時休会しましたが、1953(同28)年に再開、
現在まで回を重ねています。
「飜古為新(ほんこいしん―古きを飜(ひるがえ)して新しきを為す―)」
を会風とし、
古典や伝統をふまえながらもしばられることなく、
かつ流行にとらわれることなく、
時代にふさわしい呉服を創造・発表する場となっています。
作り手である同人と、売り手である高島屋が、
切磋琢磨して日本染織の最高峰を志す上品會。
その名の通り、各同人の卓越した意匠・技術による出品作の中から、
毎年厳正な鑑審査を経た上質な作品のみが入選作品となります。
※上品(じょうぼん)とは最高級のもの、上等なものの意
第73回 上品會
「飜古為新」の会風のもと、伝統と共に未来を見据え、
名匠名家が染織五芸の向上を目指す上品會も、
本年で第七十三回を迎えます。
これもひとえに皆様のご愛顧の賜物と深く感謝いたしております。
今回の特別企画品のテーマは「HA・O・RU―はおる―」です。
世界から注目を集める年に相応しい、
ファッションとしてお召しいただける作品を創りあげました。
また次世代に染織をつなぐ作り手や、新たな息吹を感じさせる作品を
「上品會NEXTゾーン」として編集いたしました。
同人各家と髙島屋が精進を重ね、きものの最高峰を志す上品會。
ぜひご高覧くださいますようお願い申しあげます。
特別企画品 「HA・O・RU-はおる-」
近年はファッションとしてきものを楽しみ、
「映える」装いが注目を集めています。
そこで今回は、従来の形にとどまるのではなく、
染織技術をもっと広く自由に考え、
「HA・O・RU」というテーマで制作しました。
試行錯誤を重ねたコートやストールなどをぜひご高覧ください。


千 總
ストール・附下着尺セット「春色に包まれて」
ストールと附下のコーディネート提案。首元から溢れ出した桜が舞い、裾や袖に降り積もるようデザイン。ストールや附下着尺のぼかしは暖かい日差しを表し、附下着尺の地色は晴れ渡る空をイメージするなど配色にもこだわり染めあげました。春のおでかけにお勧めです。
1,518,000円
岩田
ストール「HAGOROMO」
真綿の手紡ぎ糸に箔を巻きつけた「ねん金糸」を使用し、紗の組織で手織りした透け感のある生地を使用。ドレープを活かし羽衣のような「簡単に身に着けられて美しい着姿を保つ」デザインで制作しました。和装はもちろん洋装でも映える作品です。
1,320,000円(お仕立て上がり品)
編集テーマ 「上品會NEXTゾーン」
上品會作品の作り手も高齢化が進んでいます。
染織最高峰の技術を未来につなぐために、次世代を担う作り手や、
新しい発想でモノづくりに取り組む産地などの作品を厳選し、
ご紹介いたします。

矢代仁
附下取り染着尺「小さな冒険」
楊枝糊の柔らかな曲線美を活かした、山田崇氏の作品です。主人公のパンダが普段いる竹林から森へ抜け出す小さな冒険を絵巻物感覚で表現。愛らしい動物や草花を散らし、附下感覚に仕上げました。
638,000円

千切屋
小倉織なごや帯「櫻華光」
日本工芸会正会員 内山啓大氏による綿糸を用いた小倉織なごや帯。右側の黄色部分に杢糸を使用し、その杢糸が黄色の縞にも動きを出しています。左側のピンクの部分には白糸と黒糸の配置により、点線のような模様を表現。草木染料がもたらすやさしい色と、高密度な織り技から生まれる上質な艶が特長です。
638,000円
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