デパートロジー デパートロジー

おしゃれな人がいて、いい香りがして、美味しいものがあって、不思議なものもあって、デパートにはいつも発見があふれています。WEBマガジン「デパートロジー」では、
日本橋高島屋を中心にぐるりと歩いて見つけた面白いモノやコトをお知らせ。
息抜きついでに、ちょっとのぞいてみませんか。

ローズちゃん

更新日:2023/9/5

vol.11日々の暮らしに民藝を

CONTENTS

CONTENTS.1 “今”の暮らしになじむ民藝

都心のヴィンテージマンションに暮らす、フードコーディネーターで料理家のこてらみやさん。職業柄もあり、骨董の器から現代作家の作品まで、日々幅広い器に親しんでいます。また京都のアンティークショップのお生まれならではの古いものを取り入れたインテリアや、ご主人と丹精してきた果樹やハーブが茂るベランダガーデンなど、センスあふれるライフスタイルも注目されています。そんなこてらさんに、本館7階 和洋食器〈銀座たくみ〉の民藝の品々を使って、プロならではの料理の合わせ方や、道具の素敵な取り入れ方を教えていただきました。

※写真は商品の使用イメージです。また〈銀座たくみ〉で常時販売しているものではありません。

飾らない温かな料理をおいしく見せてくれる

厚みがあり、人の手で作られた素朴な温かさが宿る民藝の器。「料理もやはり、温かくて飾らないものがよく合います。シンプルで豪快な煮込み料理や、タルトタタンのような焼き菓子もおすすめです」とこてらさん。

日本だけではなく、スペインやイタリアなどのテラコッタの器や、ベトナムのバッチャン焼きなど、世界各地にも伝統的な手仕事の焼きものがあります。「民藝の器は、そういった海外の素朴な焼きものとどこか共通するテイストがあります。そこからの発想で、素朴で飾らないヨーロッパの料理やエスニック料理も民藝の器と相性がいいですね」

料理をおいしく見せるなら、彩りも意識したいポイント。「黒や濃い茶色の器は、カポナータ(多種類の夏野菜の煮込み)のような色鮮やかな料理や、グリーンサラダのような寒色の料理がよく映えます」


使い方のコツをおさえて長く愛用を

温かみが魅力の民藝の器ですが、逆に合わせるのが少し難しい料理も。「例えば鯛の薄造り。彩りが淡く繊細すぎるので、工夫しないと民藝の器には負けてしまうように思います。もしお造りを合わせるなら、マグロやカツオなどの赤身を厚めに切ったものが合うと思います」。男性的な力強い料理が民藝の器と相性がいいようです。

全国の手仕事の品々が揃う〈銀座たくみ〉。扱う商品は手作りゆえに一つひとつ表情が異なり、その出会いは一期一会。自分だけのお気に入りを見つけに、ぜひお越しください。

※本館7階 和洋食器〈銀座たくみ〉では小鹿田焼、湯町窯、平清水焼等の器など扱っております。〈銀座たくみ〉での取り扱い商品は1点物、また現在お取り扱いのないものもございます。

〈銀座たくみ〉の商品いずれかをお買上げいただくと、先着で「おすすめスイーツ」をプレゼント!
詳しくはCONTENTS.4にある「sweets♥eats」をご覧ください。

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民藝運動の一翼を担った高島屋。

日本初の「現代日本民藝展覧会」が東京・日本橋高島屋で開催されたのは1934(昭和9)年。柳宗悦、河井寬次郎、濱田庄司など民藝協会メンバーが、収集選定した1,500余種・1万点以上の民藝品が出品され大盛況でありました。
展覧会実現に向けては、柳をはじめとする面々が日本全国を渡り歩き、開館を控えていた日本民藝館への寄贈品と、高島屋での展覧会出品を選り抜きました。その際の民藝品購入代金、旅費・宿泊費の全てを高島屋が提供。この事は、当時の高島屋総支配人・川勝堅一の回顧記事から見受けられます(※)。
日本民藝館の基礎づくりを助け、民藝品の魅力を世に広める。―草創期の民藝運動に、高島屋が大きな役割を果たしたことがわかります。

(※)参照史料:川勝堅一「民藝館の門出と高島屋」『民藝』302号 (1978(昭和53)年2月発刊)
(史料提供:高島屋史料館)


日本橋店の「現代日本民藝展覧会」開催を記念して特集が組まれた雑誌『工藝』47号(画像提供:髙島屋史料館)


80年ぶりに待望の復活を遂げた民藝展

時を経た2012(平成24)年、髙島屋の民藝展が約80年ぶりに復活。日本橋店をはじめ4店舗で巡回し、たくさんのお客様で賑わいました。本年2023(令和5)年の開催は復活から5回目となります。

「用と美のこころ 民藝展」日本橋店8階催事場 2012(平成24)年8月〜9月(画像提供:エー・ティ・エー)

CONTENTS.2民藝展で出会う、用の美

全国各地の工房から「用の美」が集う、高島屋の民藝展(展示・即売)を3年ぶりに開催。老舗の民藝店や新進の手仕事店も出店します。頑ななまでに連綿と受け継がれてきた技が生み出す品々に会いに、高島屋へお出かけしませんか。
「民藝展」・9月6日(水)→18日(月・祝)/本館8階 特設会場※最終日は午後6時閉場。

南部鉄器
凛とした美しさを放つ、南部鉄器
出店期間:9月6日(水)→12日(火)
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ぶどう皮細工
気の遠くなるような手間と
時間の賜物
出店期間:9月6日(水)→12日(火)
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瀬戸焼
すべての工程を、
こだわりの手作業で
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CONTENTS.3ぶらぶらゆらり日本橋

日本橋で芸術の秋に浸る

秋はアートイベントが増えるシーズン。日本橋高島屋でも、「民藝展」や「日本いけばな芸術展」をはじめ、バリエーション豊かなアートの催事が行われます。また周辺の日本橋・京橋エリアは、骨董通りを中心にたくさんの画廊や古美術店が集積する美術の街という側面も。ここ数年、新しい美術館やギャラリーも誕生し、さらにアート散歩が楽しくなっています。日本橋で、芸術の秋を満喫してみませんか。

人気の現代美術家が考える“
日本の近代絵画”とは

ジャム・セッション
石橋財団コレクション×
山口晃
ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン

芸術としてのAIアートの可能性を探る

窪田望 AI の余白

窪田望 AI の余白

いけばなの表現の多彩さに見惚れる

第56回 日本いけばな芸術展

第56回 日本いけばな芸術展

CONTENTS.4
おすすめのスイーツをご紹介! sweets♥eats

民藝の器とお菓子の甘い出会い

日々の暮らしの中で取り入れられてきた、民藝の器たち。昔ながらの製法で、職人たちが手作りした器の素朴な温もりは、和はもちろん、洋菓子とも好相性なんです。今回は、小春日和に、ほっこりと楽しみたいスイーツをご紹介。ちょっとした、おもたせにもおすすめです。

両口屋是清
ふっくらと炊き上げた
大納言小豆の上品なおいしさ
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京菓匠 鶴屋吉信
小豆本来の素朴な味、
やさしい甘みのロングセラー
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ブールミッシュ
中はしっとり、
とろけるクリームをサンド
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読者お買上げプレゼント

9月6日(水)→10月5日(木)の期間中、「DEPARTOLOGY(デパートロジー)」のWEBページをご提示のうえ、CONTENTS.1でご紹介した本館7階 和洋食器〈銀座たくみ〉にて税込5,000円以上お支払いのお客様、先着100名様に『sweets♥eats』でご紹介したブランドのスイーツ(1種類)と引き換えができるチケットをさしあげます。※お買上げ1回につき1枚プレゼント引換券をさしあげます。※プレゼントは1組様につき1点限りとさせていただきます。※期間を過ぎた場合はご利用いただけません。※引換券1枚につき〈両口屋是清〉をちこち(半棹)、〈京菓匠 鶴屋吉信〉京観世個包装(2個)、〈ブールミッシュ〉グランリュクス(4個入、マドレーヌ、チョコオレンジケーキ、メープルアーモンドケーキ、いちごバターケーキ各1)のいずれか1点と交換でき ます。※準備数に限りがございます。予定数に達した際はご容赦ください。