午前10時30分~午後7時30分
※一部、上記営業時間と異なるフロア・売場・ブランドがございます。
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「百合の花」91×41.5cm
■4月30日(水)〜5月5日(月・祝)
■本館6階 美術画廊
高波壮太郎は1949年東京都に生まれ、1973年多摩美術大学油画科を卒業。その後も特定の美術団体や画壇に属さず創作活動を続けており、現代における孤高の画家のひとりと言えます。
高島屋での個展も延べ100回を超え(初個展は1990年高島屋大阪店)、昨年2024年には高島屋史料館(大阪市浪速区日本橋)にて「特別展|新収蔵記念 全身画家 高波壮太郎展」を開催。
開館以来初となる現存作家による個展形式のこの展覧会では、画家の信条である「絵を描くことは、生きること」を体現した回顧展となり、圧倒的な質量と熱量の作品群で観者に強烈なインパクトを与えました。
高波芸術が語られる際、その絵肌やマチエール、絵具をチューブから直接キャンバスに塗布する豪快さ、或いは油絵具を投げつけたかに見える筆跡など、それらの身体性を以って時に男性性がクローズアップされがちです。
が、その反面アトリエの一隅に置かれた花や、愛くるしい動物が描かれた作品を見るにつけ、またはキャンバスに隙間なく塗布された油絵具の痕跡は、実は人一倍ナイーブでロマンチックな作家であることが伺い知れます。
更に、近年ではモチーフをより簡略化、抽象化することで、逆説的に対象の持つモノの本質や精神性までをも包括し表現しているかの様にも見受けられます。
喜寿を目前に、空を流れゆく雲のように自由闊達に絵筆をふるう画狂人高波壮太郎の現在をどうぞご高覧ください。
お問い合わせ:本館6階 美術画廊(代表)03-3211-4111
※写真はイメージです。
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