午前10時30分~午後7時30分
※一部、上記営業時間と異なるフロア・売場・ブランドがございます。
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「Jimi hendrix」40.9 × 31.8cm キャンバスに油彩
■5月21日(水)~6月9日(月)
■本館6階 美術画廊X
このたび日本橋髙島屋美術画廊Xでは2年ぶり4度目となる星山耕太郎の個展「FRAGILE」を開催いたします。
星山耕太郎が描くその作品は、1枚のキャンバスが複数のコマに分割され、所謂、漫画のコマ割りを取り入れた独自のスタイルで無常に変化していく人間喜劇が表現されています。コマ単位で作業を区切り、それぞれを異なる表現技法で描き分けることで、モチーフとなる人物の多面性や人間の心理的多様性までもが描かれます。
2018年開催の「FLYER」では、日々垂れ流される広告の洪水の海で受動的に脳内に上書き保存される多くの情報の中で、虚とは、実とは何かを可視化しました。
続く2020年の個展「Psychological Collage」では、その日自分が描きたいと思うモデルの側面を最適の表現方法で描き、更に異なるロジックの表現をコラージュすることでその「差異」を強調し、モデルの外見だけではなく内面も含めたモデルの客観と作家の主観の混じり合った肖像表現を生み出すことに成功します。
更に、前回2023年の個展「CROWD」では単体作品の連なりによる、より構造的な新たなテーマに挑戦。「和して同せず」をテーマに、近年のSNS社会に見られる、同じ価値観を持つ者同士が集まってグループ化するような社会観をバックボーンに、全く違う描き方で多様に構成したたくさんの肖像作品を、一つの群像作品として調和的に展示しました。
今展の「FRAGILE」では人々がもつ内面的自己認識に着眼した肖像で、その人物の多面的、心理的側面にフォーカスします。 Beauty is in the eye of the beholder. 美は見る人の目の中にある。
の言葉の通り、美とは見る人の意識の中にのみ存在し、千差万別である。と同時に、壊れやすく儚いものであるという事を、星山は自身の描く肖像を通して示唆しているかの様に感じさせます。
誰でもあって誰でもない
星山耕太郎が描く日常の主役たちをどうぞご高覧ください。
お問い合わせ:本館6階 美術画廊(代表)03-3211-4111
※写真はイメージです。
※都合によりタイトル・会期・内容等が変更または中止となる場合がございます。