営業時間
専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00
※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~22:00
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。
本館 高島屋:午前10時30分~午後7時30分
S館3階 高島屋 化粧品・ファッション:午前10時~午後8時
S館6階 高島屋 ベビー・こども服:午前10時~午後7時30分
※一部営業時間の異なる売場がございます。
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東武アーバンパークライン(東武野田線) 野田市駅または愛宕駅から徒歩8分、「野田市郷土博物館(野田市野田370-8)」を訪れました。
「野田市郷土博物館」は1959年(昭和34年)に開館した千葉県で最初の登録博物館です。 建物は京都タワーや日本武道館の建築で知られる山田守の設計によるもの。(国登録有形文化財)
松越しに拝見する外観は、正倉院の校倉造をイメージしたもので、横長で左右対称の均整の取れた姿に、銅板葺の屋根に飛び出る小さな3つの三角屋根や等間隔で並ぶ窓の格子などがアクセント。
内部に入ると、照度を落とした照明と、あー、これぞ博物館の香り!という独特な空気に包まれます。ふう、落ち着くなぁ。
学芸員の寺内健太郎さんにご案内いただきました。
「内部は吹き抜けの中二階構造になっています。階段の段鼻が内側に向かって緩やかなカーブになっているのがわかりますか?手すりのアールと合わせ、柔らかな印象を与えてくれます。マーブル模様の赤い床も特徴的です」
展示ケースや展示棚のガラス戸の枠にも木を多用する素敵なデザイン。反射を防ぐために、ガラス戸は少し内側に傾けているといわれています。自然光を間接的に取り入れる設計を施すなど、まさに建物自体も展示物!
聞けば、当初から展示室として設計・建築され、登録有形文化財となっている博物館は全国でも20棟に満たないそうですよ。建物好きにはたまりませんね♪
さて、展示に目を向けてみましょう。
1階では特別展・企画展、2階は常設展となっています。(今回は常設展示を拝見)
常設展では旧石器時代から1955年(昭和30年)頃までの野田の歴史が、コーナーごとに分けて紹介されています。
2023年(令和5年)に常設展示のリニューアルをされたとのこと。野田の大きな特徴である醤油産業に関する資料のほか、旧石器・縄文時代から現代まで野田市全域の歴史を追うことができるよう、展示を工夫されたそうです。
縄文時代には、縄文海進によって海が入り込んだため、野田にはたくさんの貝塚があり、様々な出土品が見られます。
なかでも、野田貝塚から発掘された「ミミズク形土偶(赤い塗料が残っています!)」やほとんど欠けることなく発掘された「注口土器」は必見!今に通じるデザインの面白さ、精巧さに驚かされます。
醤油産業のコーナーでは、明治~大正期にかけてヨーロッパや東南アジアに醤油を輸出する際に使った「上十(ジョウジュウ)」の陶器製白びん、当時の醸造の様子を風俗など細部に至るまで表現した押絵扁額「野田醤油醸造之図」(市指定文化財)、デザイン性の高い看板やラベルの数々など、さすが見応えある展示が見られました。
また、博物館職員が偶然古本屋で見つけたという関宿出身の内閣総理大臣・鈴木貫太郎の写真など、郷土の人物に関する資料も紹介しています。
「当博物館の大きな特徴として、野田地方文化団体協議会を中心とした市民の熱意、努力により設立されたことがあります。これに倣い、これからも地域に開かれ、共に歩む博物館でありたいと思います」と寺内さん。
野田の皆さまの思いが心に沁みる、素敵な博物館でした。
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