2025年5月22日（木）UP

松戸駅東口から線路沿いを歩いて約7分、松戸市民会館内にあるプラネタリウム室を訪ねました（松戸市松戸1389-1）。

プラネタリウム室は1978年に開設され、松戸市出身の宇宙飛行士、山崎直子さんがこどもの頃に足を運んでいたことでも知られています。「NAOKO SPACE PLANETARIUM（ナオコ スペース プラネタリウム）」という愛称は、2010年、山崎さんが地球に帰還したあとにつけられたのだとか。山崎さんは2013年に、松戸市天空スーパーアドバイザー兼松戸市民会館名誉館長に就任されています。

松戸市民会館に到着したら、まずは外階段を上がった先にある2F受付で観覧券を購入します。
投影の30分前から観覧券を購入できるそうですよ。投影10分前まで2Fで待機し、声をかけられたらいざ、4Fのプラネタリウム室へ！

4Fに着きエレベーターの扉が開くと、壁一面に広がる宇宙のアートが目に飛び込んできます。すでにワクワクが止まりません♪
どこかノスタルジックな光景に胸を高鳴らせながら廊下を進み、お目当てのプラネタリウム室に到着です。

プラネタリウム室の中は、思わず「わー！懐かしい」と言ってしまいそうなほど昭和レトロな雰囲気。昔ながらの投影機が中央に配置され、円で囲むように座席が3列並んでいます。
基本的に座席は自由ですが、オレンジとグリーンの席が見やすいとアドバイスしていただきました。投影機から2列目まではリクライニング機能がついていて、背もたれを倒してゆっくり過ごせます♪

この日は毎月1回、金曜と土曜の19時から投影している、大人向けのイブニングプラネタリウム「星と癒やしの時間」を鑑賞。
投影中は、松戸市で20時ごろに見られる星座を解説員さんが生解説してくれました。声のトーンが心地よく、とても丁寧でわかりやすい！

「本日はあいにくの天気ですが……」と当日の天気の話題も盛り込まれるので、自然と好奇心が湧き上がります。後半は解説なしで音楽を聴きながらの鑑賞タイム。投影が終わるころにはすっかり癒やされちゃいました。

解説員の鈴木さんにお話を伺いました。
「大事にしているのは、生解説ならではのライブ感です。キッズ向けの投影番組もあるので、お客様に合わせた言葉づかいと、聞き取りやすい話し方を心がけています。解説員は4人いて、少しずつ解説の切り口が違うんですよ」

仕事帰りにも立ち寄りやすい時間のため、1人でふらっと訪れる人やリピーターが多いそうです。40分という時間も、仕事や家事、育児の疲れを癒やすのにちょうどいい長さだと感じました。

プラネタリウム室ではイブニングプログラムだけでなく、一般投影、キッズ＆ジュニアアワー、ファミリーシアターも投影しています。また、プラネタリウムで当日の星空について学習したあと、望遠鏡で星を見る「星空観望会」も毎回抽選になるほどの人気なのだとか。月1回の開催なので、申し込みのスケジュールを確認してぜひとも参加のチャンスをゲットしたいものです。

松戸市教育委員会の伊介さんにもお話を伺いました。
「古い分、親しみのある施設を目指して頑張っています。投影機も、開設以来47年間ずっと同じものを使い続けているんですよ。冒頭で流れる松戸市の景色も、開設当時の風景写真を基に作成したもの。すでになくなってしまった建物も映っているので、懐かしいという声を多くいただきます」

観覧券を2枚貯めると星のしおりなどのオリジナルグッズをもらえるので、何度も通いたくなっちゃいますね。

「駐車場は使用できないため、来館の際は公共交通機関をご利用ください」とのこと。徒歩7分の道のりも、「どんな星空を見られるのかな」とワクワクしながら歩いているとあっという間ですよ♪

松戸市民会館プラネタリウム室は、宇宙のロマンを感じられる素敵なお出かけスポットでした。

※投影日や料金など、施設の詳細は「松戸市民会館」の公式ホームページ（https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisetsu-guide/kaikan_hole/shiminkaikan/index.html）をご確認ください。