営業時間

営業時間

専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00

※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~22:00
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。

2月25日(火)は全館休業日

本館 高島屋:午前10時30分~午後7時30分
S館3階 高島屋 化粧品・ファッション:午前10時~午後8時
S館6階 高島屋 ベビー・こども服:午前10時~午後7時30分  

※一部営業時間の異なる売場がございます。

カシまっぷ

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ちょっと素敵なジモトスポット
葺不合(ふきあえず)神社

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2024年12月28日(火)UP

JR成田線新木駅から徒歩約10分、「葺不合神社(我孫子市新木1812)」を訪れました。

こちらは、もと厳島神社の境内地で、明治の神社合祀政策によって、1908年(明治41年)、当地にあった厳島神社(1186年 (伝:文治2年)創建)に、字宮前にあった村社葺不合神社(伝:奈良期創祀)、白山神社、三峰神社を合祀し「葺不合神社」と改称した神社です。

弁天堂には市杵島比売命(弁財天)が祀られ、江戸期には柏市の布施弁天と並び「沖田の弁財さま」としてにぎわったそうです。弁天堂は棟札から明和年代に建立されたとみられ、現拝殿となっています。
一方、1897年(明治30年)に建てられた字宮前の葺不合神社社殿は、合祀の際に曳家によって遷され、現本殿となっています。

では、早速お参りさせていただきましょう。
車の往来が激しい国道356号線(旧成田街道)に面した一の鳥居をくぐり、低地に向かう急勾配の階段をくだります。
くだった先は広々と開け、周りを大きな木々が囲み、木の香りが漂います。いつしか車の音も遠くなり、日常とは異なる世界に。
794坪に及ぶ敷地にはイチョウの巨木もあり、ここの「ぎんなん」をいただくと病気が治る、という言い伝えも。

まっすぐに伸びた参道の先には、字宮前から移築された二の鳥居(我孫子市指定文化財)が。
腰をかがめて注連縄をくぐると、拝殿に向かってのぼる石段が続きます。こちらも、ちょっと怖いくらいの急な階段です。

拝殿(我孫子市指定文化財)は方三間の入母屋造で、正面に一間の向拝を設けています。
長押より上に施された獏や唐獅子などの装飾彫刻は江戸時代中期の仏堂の特徴だそう。
神様のお使いの白蛇など、至る所に草花鳥獣の彫刻が彩色され、柱にも美しい麻の葉と松の模様が彫られています。これは見飽きません!
拝殿内、右側の厨子には、8本の腕を持つ八臂弁財天(はっぴべんざいてん)様が、白くふくよかなお顔で、穏やかに鎮座されています。

氏子総代代表の篠田俊夫さんにお話を伺いました。
「68名の氏子が7班に分かれ、持ち回りで掃除などの管理をしています。お正月を迎える準備や新年のオビシャ、10月には『十五夜様』という家内安全を祈る行事もあるんですよ」
伝統を守り、大切にされているのですね。

拝殿の上方奥には、本殿(我孫子市指定文化財)が。一間社流造の小振りな社殿ながら、それは見事な装飾彫刻が全体に施されています。
正面の昇龍・降龍、八岐大蛇・天岩戸・神武東征を題材とした胴羽目彫刻など、その圧倒的な迫力には思わず「素晴らしい!!」と声をあげてしまうほど。
この彫刻は二代目後藤藤太郎の手によるもので、「どこと比べても、うちの彫刻が一番♪」と胸を張る篠田さん。納得です!

本殿の裏には、地域の方が「鎌倉街道」と呼ぶ小道も!
「布佐の利根川辺りから鎌倉まで繋がっていたそうですよ」と篠田さん。「いざ鎌倉!」とばかりに、武士が馬にまたがってこの細い小道を駆け抜けていったのでしょうか。
随所に溢れ出る我孫子の歴史の奥深さに、ただただ驚かされるばかりです。

様々な魅力を秘めた葺不合神社。大切に継承していきたい、実に素敵なスポットでした。

※今回は特別な許可を得て、本殿、拝殿内に上がらせていただきました。

info

葺不合神社
所在地
千葉県我孫子市新木1812