営業時間

営業時間

専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00

※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~22:00
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。

本館 高島屋:午前10時30分~午後7時30分
S館3階 高島屋 化粧品・ファッション:午前10時~午後8時
S館6階 高島屋 ベビー・こども服:午前10時~午後7時30分  

※一部営業時間の異なる売場がございます。

カシまっぷ

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ちょっと素敵なジモトスポット
こんぶくろ池自然博物公園

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2024年12月17日(火)UP

晩秋の「こんぶくろ池自然博物公園(柏市十余二399-1)」を訪れました。

公園の広さは約18.5ha(東京ドーム約4個分)、大きく「こんぶくろ池エリア」と「一号近隣公園エリア」に分かれます。
しかも、つくばエクスプレス線柏の葉キャンパス駅西口から徒歩圏内にあり、まさに都市に残された貴重な自然の森なのです。

こんぶくろ池を中心としたエリアは、もともとは薪や炭、茅葺き屋根などで人々に利用されてきた里山であり、そのために生物多様性が維持されてきた明るい雑木林です。
また江戸時代には幕府直轄の牧もあったため、今でも園内各所に野馬土手が残っています。
それが昭和の頃から利用されず荒れた状態になってしまい、現在、市民の力で甦らせつつあるところだそうです。

「NPO法人こんぶくろ池自然の森」は柏市から同公園の整備・調査・施設管理を委託され、里山としての整備、動植物の調査、イベント・自然体験活動などを活発に行っています。2010年の設立以来、数々の賞を受賞されています。

さて、この日は同NPOの副理事長・中川望さん、上田真佐江さんのご案内で、こんぶくろ池エリアを中心に拝見することに。

明るい森の道を歩いていくと、「こちらをご覧ください。ムラサキシキブがきれいな紫の実を付けていますよ♪」と上田さん。
わぁ、かわいい!この時期、見ごろの木の実の1つだそうです。小さな紫色の実が日差しを浴びてキラキラと輝いています。

お二人の解説を受けながら進んでいくと、次第に道が細くなり、湿地の木道に。程なく「弁天池」が現われました。森の中にひっそりと湧き出る池はとても神秘的。

夏にはメダカも見られるという流れに沿って、さらに森の奥へ。
ヤマコウバシの金色の葉、たわわに実ったウメモドキの真っ赤な実、白いキノコ。鳥の声がにぎやかに響きます。
「今日はヒヨドリとシジュウカラばっかりですね」と中川さん。運が良ければコゲラのドラミングも聞けるとか!
木の香りが漂う中、落ち葉を踏みしめながら歩く癒やしの空間。都市のすぐ隣に、こんなに素敵な森があるなんて、なんて贅沢!

やがて、こんぶくろ池がひょっこり現れました。斜面林の崖下から地下水が染み出す湧水とは異なり、こんぶくろ池や弁天池は台地の上で浅い地下水位が地上に顔を出している珍しいタイプだそうです。
「ここの水は降った雨がすぐに出てきて養分が少ないため、繁殖力の強いヨシなどが生えません」と上田さん。

また、こんぶくろ池周辺の森は湧水によって周辺環境より気温が低いこともあり、冷温帯の植物、ズミ(リンゴに近縁な野生種)なども見られます。知らなかったことばかりだなぁ!

実はこの地には別の歴史もあり、第二次世界大戦時、柏市域は軍郷の1つでした。
このエリアには柏飛行場があり、戦闘機を隠し格納する「無蓋掩体壕(むがいえんたいごう)」が79基もあったという記録が残っているそうです。そのうちの1基が園内で保存・公開されています。

「市民で育てる100年の森」を掲げる、こんぶくろ池自然博物公園。豊かな自然と平和のありがたさを考えさせられる、とても貴重なスポットでした。

info

こんぶくろ池自然博物公園
所在地
千葉県柏市中十余二399-1
TEL
090-8045-0466(NPO法人こんぶくろ池自然の森)