2024年10月21日（月）UP

大堀川は千葉県北西部を流れる全長約6.9kmの一級河川。流山市や柏市内に源流を持ち、手賀沼に注いでいます。
柏市内の川沿い約5.7haは「大堀川リバーサイドパーク」として遊歩道が整備され、お散歩・ジョギングにと市民の皆さまに親しまれている身近な緑道です。約2kmの桜並木があり、春には満開のソメイヨシノを楽しめます。

そんな大堀川リバーサイドパークですが、秋になると、また別の顔が♪ 松ヶ崎橋から木崎橋にかけて、ヒガンバナの群生が見られるのです。
しかしながら、この夏の猛暑・少雨はヒガンバナにとって決して好ましい環境ではありませんでした。今年はどうかな。ドキドキしながら、さあ、行ってみましょう！

訪れたこの日は、10月というのに30℃越えの真夏日。ツクツクボウシが鳴いて、まだまだ陽射しも強烈です。
ヒガンバナが咲く条件は、約20～25℃の気温。また、日差しが強い場所は開花が遅くなる傾向があり、半日影の涼しい場所では開花が早くなるそうです。
近隣の住民の方によると「例年ならば、9月中旬～お彼岸頃には見られるよ」とのことですが、さてさて。

以前、見事に咲いていたポイントに向かうと…むむ！影も形もない！！
これはどうしたものか、不安を抱えながら、松ヶ崎橋に向かいます。
あっ！あの人が集まっている辺りで、もしかしたら！

わぁ、白いヒガンバナがたくさん咲いています！
赤いヒガンバナの妖しい美しさとはまたひと味違って、白く輝くヒガンバナは神々しくもあり、これは素敵。

松ヶ崎橋から下流の手賀沼方向を眺めると、左岸側に赤と白のヒガンバナの群生が長く続いて見られます。

一眼レフカメラを首から提げたヒガンバナ・ウォッチャーさんに出会いました。お話を伺うと、もう10年以上、毎秋、通っていらっしゃるそう。
「そうね、今年はちょっと花が少ないかしら。でも、これだけ長い列になって咲いているのは、この辺りでは珍しいでしょう。この風景は、ほんと素晴らしいですよ♪」

今年は赤よりも白いヒガンバナが多く咲いたようです。運が良ければ、サーモンピンクのヒガンバナにも出会えるかも。

木陰に腰掛けて休んでいると、噴き出した汗がすうっと引いていきます。
おや？パチンパチンという音が。辺りを見回すと、どんぐりが落ちています。緑色したフレッシュ感あるどんぐりも！やっぱり秋はそこまで来ているのですね。

ゆったりとした川のせせらぎとヒガンバナ。一昔前まではゴミが多く捨てられていた大堀川ですが、ボランティアの皆さまのご尽力で、ここまで美しくなりました。
これからも大切にしていきたい、素敵なジモトスポットでした。