営業時間
専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00
※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~22:00
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。
〇本館 高島屋 午前10時30分~午後7時30分
〇S館3階 高島屋 午前10時~午後8時、S館6階 高島屋 午前10時~午後7時30分
※一部営業時間の異なる売場がございます。
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柏駅東口1番乗り場から東武バス「苅込」下車、徒歩約6分の「コーマル城」(柏市東柏1-21-15)を訪れました。
「コーマル城」は城主の高丸重信さんが自ら設計・施工、「ヨーロッパのお城を建てたい」という幼い頃からの夢を諦めず約30年かけて実現されたものです。
フランス城主会会長であるブルトゥィユ侯爵に、小さいながら城と認められ「シャトー・ド・コーマル」として正式に認定されています。
高丸さんはロココ様式やバロック建築を独学で勉強され、西洋の城を自宅として日本住宅の大きさで忠実に再現されました。 室内も装飾集団と考え、華麗で優雅な空間を作りあげています。
1階の洋に対して2階は和のゾーン。高丸家伝来の鎧や所縁のある豊臣秀吉所持の「三面大黒天」「正妻ねねの小袖(複製)」など数々の品を展示、家の中に路地のある茅葺の本格的な茶室「重光庵」も作られています。
城内どこを拝見しても、その徹底した本物追求と美意識に驚かされます!
「私の夢の『作品』なので、中途半端な物は創りたくありませんでした。専門家に認められるレベルを目指しました」と高丸さん。
工事資金がなくなると途中でも止めて、資金が貯まると再開する日々。
施工初期は、ヨーロッパの建築資材が日本に輸入されておらず、職人たちも初めてで分からないことばかりだったので、高丸さんご自身が技術指導をし、入手できない物はすべてご自身の手で作られたそうです。
製作するのは建築部材に留まらず、絵画、彫刻、調度品も。地下にあるワインセラーの壁は、コンクリート製の壁をご自身でコツコツと削り、まるで洞窟の岩肌に!
「建物は料理の器、中に何を盛るかで大きな違いがでる」というのが高丸さんの持論。
高校時代から柏で過ごした高丸さんは、柏に来た頃、大正時代の手賀沼湖畔で白樺派や民藝運動の文化人を中心に色々な分野の人が住み交流したことを知り、感銘を受けたそうです。
そこで、先人たちが愛したこの地にサロンを開き、手賀沼文化を多くの人に伝えていきたいと、日仏サロン文化協会を設立、「コーマル城」をサロンとして開放されました。それはまさにフランス18世紀の市民的サロンの継承であり、日本初の公のサロン設立となりました。
少人数故に講演・奏者と出席者とのコミュニケーションがはかられ、総合学問の場となるサロン。この日もチェンバロ奏者・Riéさんによる、たった4人の方のためのサロンコンサートが開かれました。なんて贅沢な!
「サロンを開いたことで、私の人生は大きく変わりました。各分野で活躍されている世界の文化人の方々と出会い、最高の知識に触れることができたのは私の大きな財産です」と高丸さん。
「これからは、次世代を担う子どもたちとの交流にも力を入れて、サロン文化を受け継いでもらいたい」とのことでした。
「一人では何もできません。良縁を大切にし、努力を続けることで夢は叶えられるのです。そして一番の理解者であり、支え続けてくれる妻には、感謝してもしきれません」
語り尽くせぬ物語を持つ「コーマル城」。人生への勇気をもらえる素敵なスポットでした。
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