営業時間

営業時間

専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00

※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~23:00(日祝は10:00~22:00)
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。

本館 高島屋:午前10時30分~午後7時30分
S館3階 高島屋 化粧品・ファッション:午前10時~午後8時
S館6階 高島屋 ベビー・こども服:午前10時~午後7時30分  

※一部営業時間の異なる売場がございます。

カシまっぷ

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ちょっと素敵なジモトスポット
関さんの森

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2024年5月28日(火)UP

JR新松戸駅から徒歩10分。「関さんの森」(松戸市幸谷131)を訪ねました。

関家は18世紀から続く当地の名主で、屋敷林を含む里山を所有していました。
「先祖から引き継いだ森を未来のこどもたちのために、このままの形で残したい」と、多様な生き物を育む「屋敷林」、江戸時代に建てられた門や蔵が残る「関家の庭」、「むつみ梅林」や「クヌギの森」などで構成された2.1ha の貴重な里山が「関さんの森」です。

車が行き交う道路を渡り「関家の庭」にお邪魔すると、そこは緑が溢れ、見上げるほどの木々に圧倒される別世界!最近でもフクロウの鳴き声がしたそうですよ。

「樹齢100年を超える木がたくさんあり、200年を超えるものも珍しくありません。今はまさに緑が輝く季節。すべてが生き生きとするこの季節が大好きなんです」と微笑む関美智子さん。春には10種類もの桜が次々と開花して、長い期間お花見を楽しめるとのこと。なんて素敵!

「関さんの森を育む会」の山田純稔さんのご案内で、まずはお庭を拝見。

関家の先祖がこの地に母屋と蔵を建てたのは、天明5年(1785年)。蔵はほぼ当時の姿をとどめているそうです。今では「雑蔵」を整備し、昔の生活道具などを展示して、こどもたちの体験学習などに活用しています。
現在の母屋は昭和61年(1986年)に建て替えたものですが、当時の間取りをほぼ踏襲し、関家が6代にわたって貯めた木を製材して建てられたそうです。さすがですね!

「関さんの庭」には柿や栗、みかんに梅など、食べられる実をつける木がたくさん植えられています。今の時期は桑の実が黒く熟し、1粒つまむと甘くジューシーな果汁が♪ これは美味しい!

育む会作成の説明板やクイズが敷地内各所に設置され、この地が持つ歴史や生き物を知ることが出来ます。
関家の正門横には「おくまんさま」と呼ばれる熊野権現の小さな祠が残っています。その昔、地域の方々は、風邪をひくと早く治るようにお参りをしたとか。
お話を伺えば伺うほど、すべてのものに物語があり、昔の生活が目に浮かびます。

続いて向かった「屋敷林」は樹齢100年以上のスダジイ、ケヤキなどが茂るうっそうとした森。すぐ隣は住宅の建ち並ぶ市街地でありながら、森の中には深い谷まであり、その自然な姿に驚かされます。

さらには草地や湧水池、多様な生きものも。この日は「エゴツルクビオトシブミ」という昆虫の揺籃(ようらん:エゴノキの若葉を巻いて作った円筒形の巣)が見られました。

関家薬医門の向かいには、地元・幸谷小学校の校章にも使われている「ケンポナシ」が。落雷や大風、道路工事にともなう移植にも耐えた、樹齢200年以上の地域のシンボルツリーです。

「自然との共生は不便なこともありますが、人間の都合だけ優先してよいものか、難しいところですね」とおっしゃる関さん。その言葉の重みが胸に響いた、美しく、心に残る森でした。

※「屋敷林」はいつでも散策できますが、「関家の庭」は限定公開です。
詳しくは「関さんの森エコミュージアム」のブログ(http://www.seki-mori.com/)をご覧ください。

info

関さんの森
所在地
千葉県松戸市幸谷1316