営業時間

営業時間

専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00

※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~22:00
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。

本館・S館 (高島屋)
午前10時30分~午後7時30分

カシまっぷ

ステモの公式SNSで紹介している"柏周辺のジモトスポット"を、まとめてご覧ください♪

ちょっと素敵なジモトスポット
金乘院

※サムネイルをクリックしていただくと、大きい画像をご覧いただけます。

※サムネイルをタップすると、大きい画像をご覧いただけます。

2024年2月13日(火)UP

一足早い春を探しに、野田市にある古刹「金乘院(野田市清水914)」を訪れました。

東武アーバンパークライン清水公園駅から徒歩10分。紅梅がほころび、ロウバイが香ります。そういえば、隣の清水公園と寺境内との境がありません。というのも、そもそも清水公園は金乘院の寺領の一部を借りて遊園地を建設したのが始まりだからだそうです。実に広大な規模のお寺だったのですね。

さて、寺伝によると、慈光山金乘院は、室町時代の応永5年(1398年)、京都醍醐寺の僧・宥秀上人により開山された、野田市最古の寺院です。
第四世尊榮上人からは、真言宗の重要な儀式「伝法灌頂(でんぼうかんじょう)」が大規模にしばしば行われていることから、当時すでに東葛地方の中心的寺院になっていたと考えられるそうです。真言宗醍醐寺に属する寺院でしたが、明治元年(1868年)からは豊山派に属しています。

では、表通りからもひときわ目立つ朱塗りの仁王門をくぐり、参拝いたしましょう。
仁王門は約300年前の建立。平成10年(1998年)の開基600年記念の大修理でニカワの丹塗りが施され、建立当初の美しい姿が再現されました。左右の仁王像は江戸中期の力強い作風で、その迫力あるお姿に思わず襟を正してご挨拶。

桜並木の参道を進み、寺門をくぐると本堂が見えてきます。
本堂に祀られているのはご本尊の薬師如来(秘仏)、向かって左の不動堂には不動明王を中心とする五大尊が祀られています。

不動堂の五大尊像は鎌倉末期の作といわれ、黒色の等身大の像は魔性を降伏させる積極的な精神を表し、渦巻く火焔光背も迫力に満ちています。「開運不動尊」として多くの方々の信仰を集めているのも頷けますね。
※毎月28日の息災護摩では不動堂の扉が開かれます。この日は特別に拝観させていただきました。

お参りの後には、大書院中庭を拝見。江戸中期造営の明るいお庭に心和みます。

本堂前には可愛い「わらぼっち」に守られた冬牡丹が♪ 真冬だというのに青々とした葉を携え、大輪の艶やかな姿を見せてくれました。
「総合体育館で成人式が行われていた頃に、お祝いの気持ちを込めて冬牡丹を並べたのが始まりです。温度管理などで『春だ』と思わせて咲かせたのが『冬牡丹』、冬に咲くのが『寒牡丹』で、境内には寒牡丹もありますよ。寒さの中で小さな花を咲かせている姿はとても可憐なものです」とご住職の奥様、加藤瑞恵さん。

また、金乘院には安政6年(1859年)に奉納された貴重な絵馬「算額(野田市文化財)」が残されています。算額とは、和算家(数学者)たちが自ら発見した数学の問題や解答を絵馬に仕立てたもので、野田市では金乘院の1枚のみが知られており、千葉県内最古のもの。幾何の問題が3問とその各解答が書かれているそうですよ。
※こちらも特別に拝見させていただきました。

仁王門の建設にまつわる逸話、斑入りのクマザサの言い伝え、度重なる火災の跡や野田市最古の石灯籠等々、伺うお話はまるでタイムカプセルを覗くよう。

4月8日の花まつりなど、いよいよ年中行事も再開されるとのこと、静かな境内もきっと華やぐことでしょう。創建当時の雰囲気が今も残る境内で歴史を辿るひととき、心癒やされる素敵なお寺でした。

info

慈光山金乘院
所在地
千葉県野田市清水914
 
TEL
04-7122-2348