営業時間
専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00
※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~23:00(日祝は10:00~22:00)
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。
本館 高島屋:午前10時30分~午後7時30分
S館3階 高島屋 化粧品・ファッション:午前10時~午後8時
S館6階 高島屋 ベビー・こども服:午前10時~午後7時30分
※一部営業時間の異なる売場がございます。
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旧花野井家住宅(野田市清水902)を訪れました。
この建物は流山市前ヶ崎に所在していた花野井家の古民家で、昭和46年(1971年)に野田市に寄贈され、この地に移築したものです。敷地内にある薬医門は野田市吉春の上原家で使用されていた門で、昭和47年(1972年)に移築されました。
花野井家は中世の城郭「前ヶ崎城」に隣接した高台に屋敷を構えていたことから、元来はこの城に関係した地侍であったと考えられる家柄。近世には軍馬の育成を目的とした幕府直轄の「小金牧」で牧を管理する「牧士(もくし)」、さらには「目付牧士」にも任ぜられ、名字帯刀を許されていました。
この建物は関東地方において有数の古民家であり、牧士の住宅としても当地方を代表する建物であることから、昭和44年(1969年)に国の「重要文化財」に指定されました。
建物は桁行八間(15.5m)、梁間四間半(9.1m)の規模を持つ平屋で、屋根は寄棟造の茅葺です。
正面左手に土間が設けられ、右手に板の間の「ひろま」「へや」、畳敷きの座敷である「おくのま」「なかのま」「しものま」が配されています。「しものま」の庭側には大きい石(沓脱石)が置かれており、客人用の玄関として使われていたようです。
では、実際に内部を拝見しましょう。
まずは左手の大きな引き戸から入ると…わぁ、広い!そして暗い!!一気に江戸時代にタイムスリップです。
入口からは土間となっていて、奥の「かまど」ではパチパチと薪がくべられていました。茅葺き屋根を燻蒸するため時折実施されているもので、明かり取りの窓から差し込む陽の光が煙に映って、まるで映画の1シーンのよう!
土間はツルツルに突き固められており、ひんやりしています。
「子どもの頃の鹿児島の実家もこんな感じで、夏には土間にゴザを敷いて昼寝をしたものです。冷たくて気持ちが良いんですよ」と管理人の今村さん。お客さまと昔話に花が咲くこともあるとか。
暗さに目が慣れてくると、次第に建物内部が見えてきました。
視線を上げると、自然な形状の多数の木材が梁として使われており、茅葺き屋根の裏側がそのまま見える造りになっています。
「旧花野井家住宅はおよそ18畳の大きな『ひろま』を中心に作られています。今の住宅のような天井が備えられていないことで、視覚的にも広々とした空間が広がっています」と野田市文化財係学芸員の川名さん。
「ひろま」の前面を格子窓とし全体的に閉鎖性が強いことなど、とても古風な手法が残っており、そこから17世紀(1600年代)後半の建築と推定されています。その建物が実際に昭和まで使われていたとは驚きです!
華やかな欄間も、杉戸絵も襖絵もありませんが、桜吹雪の頃、雪が降った日は特に美しいとのこと。重厚な、歴史ある建物を通じて「人の暮らし」に思いを馳せる、そんな素敵なスポットでした。
※今回は特別な許可を得て、撮影のため内部にも上がらせていただきました。
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