営業時間
専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00
※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~23:00(日祝は10:00~22:00)
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。
本館 高島屋:午前10時30分~午後7時30分
S館3階 高島屋 化粧品・ファッション:午前10時~午後8時
S館6階 高島屋 ベビー・こども服:午前10時~午後7時30分
※一部営業時間の異なる売場がございます。
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「マコモタケ」ってどんなキノコ? いえいえ、キノコではありません。水辺で育つイネ科の植物「マコモ」の根元にできる、茎の部分が肥大したものなのです。
そもそも「マコモ」は、日本をはじめ中国の東部から東南アジアに広く分布しているイネ科の多年草で、沼や川に群生するヨシやガマの仲間です。そのマコモに酵母菌の一種「黒穂菌(くろぼきん)」が寄生することによって肥大化し食用になるという、特別な野菜です。
中国や台湾ではよく食べられていますが、日本ではまだ馴染みが薄く、主に台湾からの輸入品が一部の中国料理店で高級食材として使われています。そんな野菜が柏で?
柏市内で唯一のマコモタケ栽培農家、浜嶋静さんの圃場(柏市戸張新田77)を訪ねました。
2m近くにもなるマコモの葉をかき分けながら圃場を進むと…ありました!マコモの根元がぷっくり膨らんで、薄い黄緑色をしています!!これが「マコモタケ」なのですね♪
鎌でザクッと刈り取ると、わぁ、切り口からぽたぽたと水滴があふれます!
ゴワゴワとした葉を落とし、黄緑色の皮をむくと、白くて美しい可食部が。
歯触りはタケノコをもっと柔らかくジューシーにした感じで、香りはヤングコーンに似ています。ほんのりとした甘みがあり、アクも無いので、サラダにしても食べられます。
油との相性が良く、加熱すると甘みが増すので、蒸し焼きや炒め物に。天ぷらにしたら、もう最高!!
「柏でのマコモタケ栽培は、2013年から東京大学大学院 農学生命科学研究科 植物科学研究室が低炭素社会実践の場として柏市大井新田にマコモタケを植栽したことに端を発します。2015年、研究終了後に柏市コミュニティ植物医師の会がマコモタケの株を譲り受け、ご縁があって、今は6,000㎡の圃場で一緒に栽培しています」と浜嶋さん。
マコモタケ栽培は事例が少ないので試行錯誤の連続。とても手間がかかるうえに機械化もされておらず、ほとんどが手作業です。
さらに、マコモの葉は刃物のように鋭く、分厚いゴム手袋でさえすぐに切れてしまうほど。長袖・長ズボンにゴム手袋をしての真夏の除草作業が一番大変だそうです。
「お陰様で、近年は多くの方がマコモ圃場に来てくれるようになりました。マコモの苗の田植えは重労働ですが、皆さんと一緒に作業すれば楽しく盛り上がります♪ 毎秋開催している収穫体験会でたくさんのお客さまをお迎えすると、それまでの苦労も吹き飛びますよ」と笑顔でお話しくださいました。
マコモの葉や茎は抗菌作用が強く、ゴザ、畳などの表材、飾り物の材料、お茶にも使われます。この日は、わざわざ千葉市から葉の収穫にいらしたグループの姿も。
マコモタケは毎年9月末から11月はじめにかけて収穫されますが、この夏の猛暑・少雨の影響で、今年は短い旬になりそうです。
注目度が高まり、引く手数多になったマコモタケ。これからも大切に守っていきたいですね。
取材・撮影協力 十兵衛ファーム(柏市戸張)
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