2023年10月24日（火）UP

柏駅周辺を中心に、毎年秋に開催されるアートプロジェクト「アートラインかしわ」。
18年目を迎える今年のテーマは「動き出す街、見上げる空」。10月7日（土）～11月12日（日）まで、約30のプログラムが街なかで展開されます。
では、ぶらりと秋のアート散歩に出かけましょう。

まず向かったのは、スカイプラザ柏1階エントランス／光壁「 Boundaries of art No.1／傍嶋 賢」。 わぁ、大きな壁一面に！絵具が垂れた図はシンプルながら立体的で、インパクト大！
人は何をもって美術・芸術を知覚するのかを考察する傍嶋さんの作品。美術・芸術を表現する素材の一部である絵具で表現したそうです。
「難しいことはさておき、一種のトリックアートでもあるので。作品の前で写真を撮ってどうぞ楽しんでください」と傍嶋さん。私も記念にパチリ！

続いて、柏市民ギャラリー「遠藤裕 金工展 シュルレアリズムの世界」へ。数々の受賞歴を持ち、柏市豊四季の工房で、金工制作と後進指導をされている遠藤さんの作品展です。
伝統工芸の製作技法を基に、自然主義・表現主義からシュルレアリズムの世界に出会い、自らの世界観を作られてきた遠藤さん。50年近く築き上げて来られた多様で確かな技量とデザイン力は圧倒的でありながら、作品に付けられた独特なネーミングにはくすっとさせられるユーモアが。
「今後はもっと圧縮した、コンパクトな形で、シュールの面白さを追求したい」とおっしゃる遠藤さん、作家さんのお話は本当に面白い♪

そして、柏髙島屋本館 3階エントランス、柏髙島屋ステーションモールS館 専門店7階、小柳町上空通路と、柏駅を挟んで東西3カ所に展示された「Real or Imaginary, Kashiwa city ?／本城 直季」の写真展へ。
本城さんは大判カメラのアオリを利用し、風景をジオラマのように撮影する独特の手法で印象的な作品を生み出す写真家です。
「今回は柏の名所や、誰もが名前だけは知っている場所を撮影しました。実際にこうして写真になると、どこだろう？と思われるかもしれません。大きい作品は、どうぞ近くまで寄ってご覧ください。人の動きなど、面白い発見があるかもしれませんよ」と本城さん。
ステーションモール7階の展示では、セレクトした世界各地の写真も。
こうして改めて見ると、柏の街ってどんな街？きっとご覧になった方、それぞれに思いがわくことでしょう。

ほかにもStudio WUUでの「石川美穂子のWindowArt～名画／葛飾北斎・赤富士より 表裏富士を探る」など、ライブハウスや飲食店、ギャラリーなどでの作品展示も拝見。今日は1万歩を軽々と達成です！

主催団体「JOBANアートラインかしわ実行委員会」代表の住吉さんにお話を伺いました。
「今年のメイン展示では、通常見ている写真や絵とは異なる表現の現代アートをご紹介しました。この秋にはアートラインのパンフレットやHPを見ながら、多様なアート、音楽、飲食などで、多くの人に柏の街を楽しんでいただきたいと思います」

点在するアートを追いかけながら、いつの間にか柏の街をも観ている、このような街の楽しみ方も面白いものですね。柏の秋を彩る、素敵なスポットでした。

【アートラインかしわ2023 開催期間】 2023年10月7日（土）～11月12日（日）
※アートラインかしわ2023の詳細につきましては、下記URLをご覧ください。
https://2023.kashiwa-art.com/