営業時間
専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00
※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~23:00(日祝は10:00~22:00)
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。
本館 高島屋:午前10時30分~午後7時30分
S館3階 高島屋 化粧品・ファッション:午前10時~午後8時
S館6階 高島屋 ベビー・こども服:午前10時~午後7時30分
※一部営業時間の異なる売場がございます。
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流鉄流山線流山駅から徒歩約7分、流山市立博物館(流山市加1-1225-6)を訪れました。
流山市立博物館は、1978年(昭和53年)6月に流山市制10周年記念事業として開館。小高い丘の上に建つ博物館は、明治時代に葛飾県庁、印旛県庁が置かれた場所(駿河国(するがのくに)田中藩本多家の御屋敷跡)にあります。図書館と建物を共有しており、展示室は建物2階です。
館内に入ると、本の持つ独特な香りと、調査研究施設らしい凛とした雰囲気が。
早速、学芸員の松本さんにご案内いただきましょう。
「上に行く階段脇から導入展示が始まります。動く高瀬船の模型は子どもたちにも大人気なんですよ。1913年(大正2年)に流山に生まれた鈴木心平さんのスケッチ『思い出の楽描き』(撮影不可)は、大正時代から戦後の様子を伝える貴重な記録です」
当時の暮らしぶりがわかる逸話が、ほのぼのとしたタッチの絵で紹介されています。知らなかったことがいっぱい!
続いて、最初の展示は『新選組流山に入る』。
幕末の動乱期に、流山は新選組の隊長近藤勇と副長土方歳三の別れの地となった場所であり、近藤勇が捕らわれた地として知られています。当時の資料によると、二人が流山にいたのは数日間でしたが、村は大騒ぎになったそうです。
新選組が本陣とした「永岡の酒屋」といわれている醸造蔵の階段なども展示されています。
続いて、時は遡り、旧石器時代の展示へ。今は常磐道が通る若葉台遺跡の約3万年前の地層から石刃(撮影不可)が見つかったことから、大昔から流山に人が住んでいたことがわかります。
また、奈良時代のはじめ、8世紀前半と考えられる東深井中ノ坪遺跡からは製鉄遺跡が発見され、実物の製鉄炉が展示されています。
この時期に製鉄技術集団が関東地方に出現した背景は、いまだわかっていないそうです。歴史ロマンがかき立てられますね。
江戸時代の流山では白みりん醸造、寺子屋、俳句・川柳、民俗行事が盛んとなりました。なかでも流山発祥の白みりんは江戸で大人気を博し、流山の一大産業となりました。博物館内にはみりん醸造に使われた本物の道具類や三十石樽も展示され、この樽1つで2リットルのペットボトル約2,700本分の白みりんが作られたそうですよ!
明治期に入り、水運など交通の便がよく、栄えていた流山に葛飾県庁、印旛県庁が置かれると、1872年(明治5年)印旛官員共立学舎(千葉大学教育学部の前身)が常与寺に置かれ、流山学校(現流山小学校)が開校。その後1877年(明治10年)までに私立を含む8校が順次開校するなど、早くから教育も盛んだったそうです。
古代から現代の変わりゆく風景まで、見ごたえのある数々の展示のほか、こどもでも楽しめるクイズや映像展示など様々な工夫も。
「流山市の歴史をたっぷりと展示していますので、どうぞタイムトリップ気分を味わってください」と松本さん。
こどもから大人の初学者までを対象とした講座も盛ん。楽しい学びに満ちた、深くて素敵なスポットでした。
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