営業時間

営業時間

専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00

※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~23:00(日祝は10:00~22:00)
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。

本館 高島屋:午前10時30分~午後7時30分
S館3階 高島屋 化粧品・ファッション:午前10時~午後8時
S館6階 高島屋 ベビー・こども服:午前10時~午後7時30分  

※一部営業時間の異なる売場がございます。

カシまっぷ

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ちょっと素敵なジモトスポット
千葉県立関宿城博物館

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2022年7月1日(金)UP

ステモのある柏駅から車で約1時間、千葉県最北端にある千葉県立関宿城博物館(野田市関宿三軒家143-3)を訪れました。

関宿城博物館は、利根川と江戸川に挟まれたスーパー堤防上に建設され、川の歴史と文化を探る博物館として平成7年に開館しました。建物は高台にあり、地元からの要望でかつての関宿城を模した天守閣を再現しています。その美しい姿は遠くからもランドマークとして目にとまります。

周辺にはサイクリングコースが整備されており、訪れたこの日は多くのサイクリストが休憩地点として立ち寄って、とても賑わっていました。また、公園も数ヶ所あり、遊具で遊ぶご家族連れや木陰で本を読む人など、多くの方の憩いの場ともなっています。う~ん、吹き渡る風が気持ちいい!

関宿城博物館学芸課長の尾﨑さんに館内をご案内いただきました。 「展示テーマは『河川とそれに関わる産業』で、利根川流域に生きる人々の生活の歴史を分かりやすく紹介しています。年間10万人ほどご来館いただいています。」

1階に3ヶ所ある展示室では、近世~近現代の利根川・江戸川についての洪水・治水の歴史や水運の推移、河岸の発展と共に育まれた様々な文化や民俗について紹介されています。

利根川と江戸川は、どちらも江戸と地方を結ぶ水上交通の中心であり、豊かな恵みをもたらす反面、江戸時代以前から多くの水害を引き起こし、人々の治水の歴史が刻まれた地でもありました。測量技術も土木技術も現在ほど進んでない人力主体の時代から、数々の難工事を重ねて今を作ってくれた先人の努力に、ただただ感嘆します。

展示は、豊富な資料とジオラマ、映像でとても分りやすく、お子さまが楽しめるゲームまでありました♪
中でも第3展示室にある利根川水運の主役『高瀬船』の大型模型と両側に設えられた旅籠と土蔵の風景は大迫力!一見の価値ありですよ!!
また、当時から利根川や江戸川は風光明媚な地として人気の高いところだったそうで、河川交通を利用して一般庶民の旅行も流行ったそうです。そんな情景を描いた浮世絵も残っており、江戸時代がとても身近に感じられました。

2階企画展示室では、関宿藩に関する展示と、関宿藩の城下町としてだけでなく河岸として栄え、また日光東往還の宿場町としても賑わった関宿に関する展示が見られます。
3階多目的室では利根川・江戸川に関する自然や昔の暮らしなど、幅広いテーマで年数回パネル展などを開催しています。

また最上階の展望室(天守閣部分の4階)からは利根川の流れや江戸川の流頭部、空気が澄んだ日には関東一円の山並みを一望することが出来ます。
「関宿は関東平野のほぼ中心に位置しており、ここからの景色は本当に素晴らしいものです。遮るものもないので、特に冬場はそれは見事な富士山が姿を見せてくれますよ。ぜひご覧いただきたいですね。」と尾﨑さん。

洪水との戦い・治水の歴史を知ってから望む利根川の流れや江戸川流頭部には、一段と感慨深いものがありました。
様々な講座や体験教室など、積極的なアウトリーチにも努められている関宿城博物館。次々とお客様が訪れるのも頷ける、大人も子どもも、それぞれの関心に応じて楽しめる、素敵な博物館でした。