営業時間
専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00
※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~23:00(日祝は10:00~22:00)
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。
本館 高島屋:午前10時30分~午後7時30分
S館3階 高島屋 化粧品・ファッション:午前10時~午後8時
S館6階 高島屋 ベビー・こども服:午前10時~午後7時30分
※一部営業時間の異なる売場がございます。
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ステモのある柏駅から常磐線快速でわずか12分の取手駅近く。旧取手宿の本陣通りに面して田中酒造店があります。
明暦元年(1655年)創業、その約100年後、現在の地に移ってから260年余、一度も建て替えることなく増築する形で現在に至るという歴史ある外観に思わず目を奪われました。
社長の小川せいこさんにお話を伺いました。
「建物はとてもしっかり造られていて、これは本当にご先祖様に感謝です。一番古い表の店舗が一番しっかりしていて、昔の職人さんの確かな腕を実感します。とは言え、雨漏りがひどくなって、遂に屋根瓦だけは東日本大震災前に取り替えました。瓦を固定させる為に使われた田んぼの土が、4トントラック8台分も屋根に乗っていたのには驚きましたよ!瓦を取り替えたお陰で、先の震災でも無事だったのかも。」
取手は常総大地の東のはずれにあたり、利根川の砂礫層を通ってくる豊富な伏流水と後背地に相馬・谷和原の穀倉地帯を控えるという、酒造りに適した土地柄です。
田中酒造店で造っている銘柄は「君萬代(きみばんだい)」。名前の由来は、明治天皇がこの地域に行幸(ぎょうこう)された際、造り酒屋の水なら大丈夫ということで田中酒造店の井戸水を献上した功によって下賜されたものだそうです。
田中酒造店の日本酒は、昔ながらの人の手による洗米、和釜によるふかし、室(むろ)での麹造り、酒母、もろみと全てにおいて手造りです。
創業以来、杜氏さんに依頼して酒造りをしてもらっていたそうですが、少子高齢化による南部杜氏後継者不足に対し、準備期間を経て平成21年酒造年度より社長ご夫妻を中心に、従業員だけでの酒造りを開始されたそうです。
「今でこそ自分で作るのが造り酒屋の主流になってはきましたが、決断した当時は色々と反対もされました。
それでも酒造りを続け、手造りにこだわるのはそれが好きだから。お米や気候が毎年違うように、一度たりとも同じお酒は出来ません。これからも自分の好きなお酒、美味しいと思うお酒を目指して頑張っていこうと思っています。」
取手の水はクセの無いスッキリした水、お米は地元産。お米の甘みを感じさせながらもすとんと切れる味わいには、かなりこだわっているそうです。
地元に根ざしたスタイルは取手にある東京藝大とも繋がり、学生アルバイトのほか、藝大卒アーティストの手による干支ラベル、屋根裏ギャラリー(現在休廊中)等にも見られます。また、最近では地元産のヨーグルトやフルーツを使ったリキュールなど、遊び心溢れるお酒も。
「小さい蔵ではありますが、地元の皆さまに認めていただき、地元の水やお米で造った伝統ある日本酒を当たり前に楽しんでいただけるようになりたい。」と熱い思いの数々を伺いました。
海外にも目を向けながら、地元愛に溢れる田中酒造店。今後の展開がますます楽しみですね。
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