営業時間

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専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00

※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~22:00
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。

高島屋(本館・S館)
午前10時30分~午後7時30分

カシまっぷ

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ちょっと素敵なジモトスポット
茂木本家美術館

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2021年10月20日(水)UP

ステモのある柏から電車で約20分。伝統ある醤油のまち、野田に建つ茂木本家美術館(野田市野田242)を訪れました。

茂木本家美術館は現在のキッコーマン株式会社の基となる野田醤油株式会社を創立した八家の内の茂木本家、12代当主茂木七左衞門氏(1907-2012)が集められた美術品を展示する美術館で、2006年1月にオープンしました。近代日本絵画と浮世絵を中心に約4,300点収蔵されており、もともとは茂木本家のしょうゆ工場があった場所に建てられました。

モダンなテイストの白を基調としながらも伝統的な瓦を使うなど、周囲に溶け込む瀟洒な佇まいをみせる美術館の玄関を入ると・・・茂木本家の蔵やシマサルスベリの木が見える「自然の絵」が出迎えてくれます。わぁ、なんて素敵なんでしょう!

常設展では茂木七左衞門氏お気に入りの作品が展示されており、梅原龍三郎、小倉遊亀など著名な画家の作品のほか、富士山を描いた絵が多いのも特徴的です!それらを展示したギャラリー1の天井の窓は富士山と筑波山を結んだ線と平行に切られているそうですよ。

また、白い円柱が美しいコラムコートは部屋の中心と茂木本家の敷地内にある稲荷神社の中心が一致しており、土地の今昔が精神的に繋がっています。(稲荷神社の彫刻は必見!)
タワーと呼ばれるスペースの天井には月の写真が施されている等々、あちらこちらに設計者 彦坂裕氏のこだわりが見られます!

茂木七左衞門氏の浮世絵コレクションは約2,900点に及び、収蔵作品の6割を超えています。この浮世絵を年間5回、テーマを決めて展示しているのが企画展であり、今回は女性のしぐさに着目した「しぐさの美」展を拝見しました。

浮世絵の主要な題材の一つであった美人画には、当時流行の女性の髪形や着物のデザイン、化粧やしぐさなどが描かれており、当時の人々が時代ごとにどのような女性を理想としていたかを知ることができます。

予約制の美術館でせかされることも無く、極々間近に、ゆったりと拝見すると、細かなところまで描き込まれた図柄、日本の色彩の豊かさ、これらを緻密に再現する彫りと摺りの技等々、改めて浮世絵の魅力に引き込まれます。
茂木七左衞門氏はとても良い状態の浮世絵を収集されており、更に美術館という環境で大切に保存されているおかげですね。

野田市にある唯一の美術館として、地域の方々を始め、子どもたちにもたくさん来ていただきたい、そして大人になったときにも美術館が身近なものであって欲しいと、スタッフの皆さんでよく話されているそうです。

美術品を拝見するだけでなく、野田の歴史を含めた美しいこの空間にいること、そのことを楽しみに多くの方が訪れるそうです。季節毎に訪れたい!そんな気持ちになる素敵な美術館でした。