営業時間

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専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00

※成城石井は22:00 ※こととやは21:00
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。

本館・S館 (高島屋)
午前10時30分~午後7時30分

カシまっぷ

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ちょっと素敵なジモトスポット
旧吉田家住宅歴史公園

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2021年2月26日(金)UP

早春の旧吉田家住宅歴史公園(柏市花野井974-1)では、福寿草がその名の通り福々しく黄金色の花を咲かせ、七段飾りの雛人形が豪華に飾られていました。

雛人形は「桃の節供」に我が子の健やかな成長を願って飾られます。こちらに飾られている雛人形は、旧吉田家住宅と関わりのある方々からの寄贈品で、昭和40年代に使われた「七段飾り」。華やかな雛人形が春の慶びを届けてくれるようですね♪

屋敷地前面の広大な芝生広場、25mにもおよぶ長大な長屋門が目を惹く旧吉田家住宅は、敷地面積6,518坪(21,511㎡)という広大な土地に、建築面積330坪(1,178㎡)の邸宅が建っています。
旧宅地・建物と芝地は、平成16年に柏市に寄贈され、改修整備の後、平成21年に歴史公園として開園しました。
平成22年12月には、敷地内の8棟(主屋、書院、新座敷、向蔵、新蔵、道具蔵、長屋門、西門)が国重要文化財に指定され、平成24年9月、庭園及び屋敷林などが旧吉田氏庭園として国登録記念物(名勝)に登録されました。

花野井の吉田家の特徴は、
名主として幕府や領主の命に従い村内の諸事全般を取り仕切っていた『豪農として』の顔、
江戸時代中期頃から金融や穀物売買等の事業を開始し、地域の特産となる醤油醸造業も手がけた『商家として』の顔、
文政9年(1826)には幕府直轄の牧の一つ「小金牧」の目付け牧士(もくし)に任命され、以降4代にわたり牧の管理に関わり、名字帯刀を許された『士分格の家柄として』の顔、
この3つの顔を合わせ持つことにあります。

それ故に様々な人々が多数出入りし、それぞれの身分・仕事に応じた屋敷構えが随所に見られ、しかも良い状態で残されていることから、スケールの大きな見応えのある文化財になっています。

重厚な茅葺き屋根の軒先は厚みが約1mもあり、段葺きによりきれいな縞模様となっています。これは茨城県南部から千葉県北部の名主級の家に採用されていることから『筑波流』と呼ばれる貴重なものです。
書院に残る見事な職人技『花菱組子』の欄間には、思わず目を奪われました。
一方、土間には建物内に作られた鶏小屋の跡もあるなど、農家としての顔も。

渡り廊下で繋がれたそれぞれの役目を持つ建物群、長屋門前や西門前に多数残っている馬つなぎ、母屋の前にある大きな井戸などなど、知れば知るほど奥が深く、当時の盛んな様子が偲ばれます。

二度の大きな震災にも耐え、平成の時代まで実際に住まわれていたという旧吉田家住宅。貴重な文化財でありながら、今では様々な形で活用されています。これからも地域の誇りとして大切にしていきたいですね♪

※詳細は旧吉田家住宅歴史公園までご確認ください。