営業時間

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専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00

※成城石井は22:00 ※こととやは21:00
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。

本館・S館 (高島屋)
午前10時30分~午後7時30分

カシまっぷ

ステモの公式SNSで紹介している"柏周辺のジモトスポット"を、まとめてご覧ください♪

ちょっと素敵なジモトスポット  杉村楚人冠記念館

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2021年1月4日(月)UP

今回はステモのある柏駅から2駅、我孫子駅から徒歩約9分、『杉村楚人冠記念館(我孫子市緑2-5-5)』を2回に分けてご紹介します。 まずは多種類の山茶花や椿、高く生長した木々が印象的な邸園から♪

杉村楚人冠(本名・広太郎)は、明治末期から昭和前期の東京朝日新聞で活躍したジャーナリストです。
風光明媚な我孫子の地を気に入り、明治45年に別荘を建てて使っていましたが、関東大震災で二人の子どもを失ったのを機に一家で我孫子に転居、昭和20年に亡くなるまでここで過ごされました。

松の木2本程度しか生えてなかったという斜面に、楚人冠は杉、松のような針葉樹から、梅、桜といった日本の代表的な花木まで、いろいろな木を植えて庭造りを楽しみました。「折角山林を開拓して畑にした所を、又もや山林にする物好きがある」と村人に笑われた、という当時のエピソードも♪

中でも楚人冠が愛したのは椿です。寒椿の早いものが10月に咲き始め、年を越して4月頃まで、品種を変えて次々と咲き誇ります。他にも花を咲かせる樹木・草花が数多く植えられ、大きく生長した木々と共に、四季折々、色々な表情を見せて私たちを楽しませてくれます!

楚人冠は試行錯誤を繰り返しながら、思い思いに好んだ樹木を庭に植えていました。庭木の手入れは最小限に留め、庭に生える草花もほとんど手を加えていなかったとのことです。名勝庭園のような庭園造りではなく、自然体が作り出す姿が一番美しく情趣が溢れるという考えで庭造りをされていたのですね。

訪れたこの日は、名残の山茶花と見事な紅葉が心洗われる風景を見せてくれました!
目にも鮮やかな黄金色の銀杏、錦絵のような緑と赤のもみじが青空に映え渡ります。
淡いピンク、濃いピンク、様々な色合いの山茶花を眺めていると、とても幸せな気分に。斜面を見上げた先にある木々はより高く見えて、辺りに響く鳥の声と共に、まるで深山にいる趣です。わぁ、珍しい!芭蕉の花も咲いていましたよ♪

今では滲み出す程度となっていますが、当時は滝のように溢れていたという湧水を利用して池も作られています。庭には水が流れ、手賀沼の景色を間近にみることができたそうです♪きっと素晴らしい眺めだったことでしょう。

関東大震災という災害に遭われて我孫子に移住した楚人冠、ここから出される手紙には「The Haven Abiko Chiba-ken(安息の地、千葉県我孫子)」という刻印を押されたそうです。そこには、時を超えて、今の私たちも通じるものがあるように思えてなりません。
是非又違う季節にも訪れてみたい、そんな気持ちになりました☆

次回は杉村楚人冠記念館の大正ロマン溢れる「建物編」をご紹介いたします。お楽しみに♪