「前回のコラボでもそうだったのですが、完成したアイテムを見た時 “これは、僕ひとりの発想では絶対に作れない” そう思いました（笑）メンズとレディースの洋服では色気の出る部分が違うので、長尾さんのアイデアや視点によって、女性が美しく見える、女性らしい色気のある服が完成したと思っています」
今回のコラボレーションについて、宮城さんはまず、そんな感想を教えてくれました。
確かに、MIYAGIHIDETAKAブランドのアイコンであるバンダナシャツをベースにしながらも女性らしいシルエットが引き立って、印象はまったく新しい。ただ、独特のヴィンテージ感やグランジ感、丁寧な再構築感といった、宮城さんらしいエッセンスはふんだんに感じられて、まさにコラボレーションの醍醐味が詰まった一着！といったところ。

実際、長尾ディレクターも、「コラボレーションのきっかけは、宮城さんのもっているメンズならではの感性やリメイクの世界観でレディースのアイテムを作ったら、どんな化学反応が起こるんだろう？ という興味でした。宮城さんが作る世界は、私が好きなメンズライクなスタイルとマッチすることはわかっていたので、そこに少しフェミニンな要素を入れたら、もっとたくさんの方に楽しんでいただけるものが生まれるんじゃないかって思ったんです」。

今回のアイテムの大きな特徴は、なんといっても“ピンク”というカラー。見ているだけで気分があがって、すぐに着てみたい！そう思わされますが、メンズファッションの世界では少し違うよう。
「僕は、5年くらい前からユーズドのバンダナを集めているのですが、ピンクはたまっていく一方でした。価値がない訳ではないんです。ただ、メンズファッションでは、すごく必要とされているものでもなくて…。
ただ、今回のシャツを1枚作るのに、約10枚のバンダナを使います。バッグもあるので、相当な枚数のバンダナが生まれ変わります。今回の企画はアップサイクルの視点からも、とても意味のあることだとありがたく思っているんです」。

何枚ものバンダナをパッチワークして作られているので、バンダナとバンダナを縫い合わせるステッチも多く、これがまた独特な味になります。色のコントラストも絶妙。
さらに、ユーズドのバンダナ生地は柔らかく、軽く、非常に着やすい。汗も水も吸い取ってくれるから夏も活躍。自宅で洗えるのも嬉しい！実用性も文句ナシのなのです。

今回ご用意したアイテムは、シャツとバッグ。シャツは、ボタンの留め方でカシュクールにもなる2WAY仕様です。
「この丈感が、今の私の気分でした。年代を問わず着やすいバランスと、抜け感や女性らしいシルエットにもこだわっています。バンダナの色の出方や風合いがひとつひとつ違うので、ピンクだけど甘すぎず、程よくモード感もあって本当に素敵！」と長尾ディレクター。
バッグのデザインのこだわりは？と伺うと、面白いエピソードを教えてくれました。
「バンダナでどんなバッグを作ったら可愛いかなって考えていた時に、セサミストリートのBig Bird in Japanが頭に浮かんだんです。番組の中で、ビッグバードが持っていた旅行バッグ…というか風呂敷包み。気になった方は検索してみてください（笑）それをインスピレーションに、実用的に、ファッション性に富んだものにとブラッシュアップしていきました。結構、いろいろ物が入るし、結び目がアクセサリーっぽく映えるところも、めちゃくちゃ気に入ってます！何色にしようか迷っちゃいます」

ふたりのクリエイターの感性が響き合って生まれたオリジナルな世界観はとても新しく、着る人を喜ばせたいという想いが伝わってきます。ご自身のお好みの色や表情をじっくりと探しながら、1点ものとの出会いを存分にお楽しみください。

MIYAGIHIDETAKA
シーズンテーマを設けることなく自身が着たい服、作りたいモノを不定期に発表するという自由なスタイルでブランドを展開。独特のヴィンテージ感やベーシックながら丁寧な再構築感漂うアイテムに定評があり、発売しては即完売が繰り返される。名だたるショップと不定期に開催されるPOPUPには、全国から多くの人が訪れる。

MIYAGIHIDETAKA × STYLE&EDIT
“BANDANA Collection” Limited Edition
2WAYシャツ ¥47,300
バッグ ¥20,900
※色、柄、風合いは一点一点異なります。
※この製品はユーズドの生地を使用しています。
ユーズドならでは風合いを活かしているため、色ムラ、シミ、キズなどが見られることがございます。
※タカシマヤファッションスクエアでは2023年6月23日(金)10時より販売いたします。