各階情報

このたび髙島屋では、近藤高弘氏のこれまでの薪窯作品の集大成となる展覧会を開催させていただきます。
近藤氏は1958年京都府生まれ。人間国宝（染付）の祖父・近藤悠三と父・近藤濶のもとで育ち、25歳から陶芸の道を志し、1994年には京都市芸術新人賞を受賞。2002年には文化庁派遣芸術家在外研修員として、エディンバラ・カレッジ・オブ・アート修士課程を修了されました。
今展では、2024年京都市花育に造営した「鹿龍窯」の新作をはじめ、自身でプロデュースしてこられた、登り窯（福井県・大飯町）、無限窯（宮城県・七ヶ宿町）、天河火間（奈良県・吉野）の3ケ所の薪窯における作品も合わせ、約50点を展観いたします。
併せて、手の思想を顕した自磁の作品（福井県・大飯町）や、3.11東日本大震災に影響を受けた代表作、瞑想、思惟する座像「Reduction」、被災地での「命のウツワ」プロジェクトの器（宮城県・七ヶ宿町）、天河神社の神事を通じ制作した作品（奈良県・吉野町）など、約30年間に亘り、各地の薪窯で制作した未発表の作品を展観する貴重な機会となります。
近藤高弘氏が紡ぐもう一つの世界をご堪能くださいますようご案内申しあげます。