2024年6月29日(土)・30日(日)、緑と青空の見える南館1Fプラザ口にて、「盲導犬もっと知ってキャンペーン」を開催しました。少しでも多くの方々に盲導犬育成事業や視覚障がいに対する理解を深めていただくため、玉川高島屋S.C.が、公益財団法人日本盲導犬協会と共に定期的に開催しているチャリティーイベントです。
当日は、盲導犬とそのユーザーの方に、盲導犬との生活や視覚障がいについてお話をいただく「デモンストレーション」や、目の見えない・見えにくい方のサポートの仕方を学ぶ「サポート体験」などのイベントを行いました。
また、視覚障がい・盲導犬について分かりやすく説明するパネルの展示や、目の見えない・見えにくい方へ場所や物の位置を説明する時に利用する「クロックポジション」を楽しく学べるゲームのブース、チャリティーグッズ販売等もあり、たくさんのお客様が足を止めてお立ち寄りくださいました。
今回参加していただいた盲導犬は、盲導犬としてデビューしてまだ1年前後とのことですが、多くの人で賑わう中でも常にぴったりとユーザーの方に寄り添い、落ち着いてお仕事に集中しており、深い信頼関係を感じることができました。
「どうして盲導犬と歩こうと思ったのですか」という質問に、「一人だと不安もあり行ける場所が限られるが、盲導犬と一緒だと、目が見えた時と近い感覚とスピード感で、安心してお出かけができると思った。」というユーザーの方の言葉がありました。それだけ盲導犬は、目の見えない方・見えにくい方の行動範囲や可能性を広げる大切な存在だということを知る機会となりました。今では、初めての場所への旅行も一緒に楽しんでいるとのことです。
ただ、盲導犬にもできないことはあります。例えば、信号の色を見分けたり、初めての場所の道案内をしたりすることはできません。横断歩道で困っていたり、道に迷っている盲導犬ユーザーの方に出会った時には、私たちが勇気を出して声をかけることがとても大事だということを教えていただきました。
誰もが暮らしやすい社会、誰一人取り残さない社会のために、私たち一人ひとりが支えあう心を持ち、意識を変えていく。このイベントがその一助となっていれば嬉しく思います。
2024年7月26日