2026.10.27up

ヒト、モノ、コトが交差する
3年目の「デニムスクランブル」

デニムを起点に、さまざまなヒト・モノ・コトが交差(スクランブル)するイベント「デニムスクランブル」。高島屋のサステナブル活動「TSUNAGU ACTION」の一環として2024年にスタートし、今年で3回目の開催となりました。

イベントには、国内外で高い評価を得る日本有数のデニム・ジーンズ産地である三備産地の企業・ブランドが参加。製品の販売だけでなく、ワークショップやトークショーなどを通じて、ものづくりの背景や職人技、デニムの新たな可能性をご紹介しています。

デニムスクランブルとは…?

国産デニム・ジーンズを生み出す三備産地の魅力や高度な技術力をより多くのお客様にお伝えし、産地の活性化や認知度向上につなげることを目的としたイベント。高島屋は、職人の高齢化、後継者不足などの地域課題に向き合いつつ、デニムを通じてお客様や産地企業、学生などさまざまな人々をつなぎ、新たな交流や取り組みが生まれる機会を創出しています。デニムの魅力や三備産地が誇る技術力、ものづくりに込められた想いを広く発信し、人と産地をつなぐ新たな出会いや交流を生み出すことも、「デニムスクランブル」の大切な役割のひとつです。

三備産地の盛り上がりをそのまま東京・新宿に

4月8日(水)〜14日(火)に開催された2026年の「デニムスクランブル」では、老若男女幅広いお客様が来店。直接手に取って見られる貴重な機会として、三備産地のデニムやジーンズをじっくり選んでいました。

イベントの目玉は週末に開催する「青空縫製工場」です。実際に使用している機械を持ち込み、三備産地の縫製工場をそのまま新宿店の屋外特設会場で再現。熟練のクラフトマンの技術には見学していたお客様から感嘆の声があがりました。実演だけでなく、セミオーダーや持ち込みデニムのリペア・加工も実施。デニムは長く着用できるだけでなく、リメイクやリユース、アップサイクルによって新たな価値を生み出せるサステナブルなアイテムです。これらの取り組みは、お客様がサステナブルファッションを身近に感じるきっかけづくりともなりました。

高島屋新宿店の屋外特設会場

青空縫製工場での実演の様子

また、回を重ねるごとに、イベントの趣旨に賛同してくださる方々も増えているのがこのイベントの特徴です。今回はシンガーソングライターのChage氏が、第一回からイベントを応援してくださっているドクターデニム本澤裕治氏とともにトークショーに登壇。自ら訪れて経験した岡山県・児島でのデニム製造工程の面白さを熱弁し、お客様の関心を集めました。

多くの方に三備産地の魅力を知っていただくことを目的としている「デニムスクランブル」。未来のファッションを担う学生たちもその対象です。今回は文化服装学院の学生がデザインし、それを三備産地のクラフトマンの技術で現物化したデニムのプレゼンテーションを実施。現地見学やクラフトマンとの交流を通じ、三備産地での活動が進路のひとつに加えられるという面でも、今後も継続していく価値のある取り組みと考えています。

トークショーで児島の魅力を語るChage氏と本澤氏

学生たちによるデニムのプレゼンテーション

産地の熱意を受けて継続的なイベントに

「デニムスクランブル」に際し、バイヤーは実際に三備産地を訪れ、現地の作り手とのコミュニケーションを図っています。製造工程では、国際的な評価を受けるものづくりを実現する高い技術力はもちろん、地球環境や労働環境への配慮など、先進的な取り組みを見ることができます。

今年は1970年代、福山でのデニム産業創生に尽力した明和産業株式会社 代表取締役社長 高橋治彦氏にもお話を伺いました。三備産地のデニム生産の立役者として、1970年代初頭から現在に至るまでデニムに関わり続けてこられた高橋氏。福山におけるデニム産業創生期の苦労話を交えながら、「価格で競争するのでなく、質のいい “本物” を作ることが、産地の活性化につながると信じている」とお話しいただきました。三備産地の方の熱意を受け、イベントに反映するとともに、高島屋は今後も産地との継続的なコミュニケーションを続けたいと考えています。

デニム生産の各工程を見学するバイヤーたち

明和産業株式会社 代表取締役社長 高橋治彦氏

国際的な注目度が高まる一方で、作り手の減少という課題も依然としてある三備産地。高島屋は、イベントの開催を通して商品の魅力、産地の魅力を多くの方に伝えることが、産地への応援につながると考えています。今後も、国産デニムへの理解を深め、世界で愛される日本のデニムを、産地企業、未来を担う学生たちとともに将来へとつないでまいります。

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