2026.03.18up

次世代の作り手を育てて、
地域とともに成長する。
「うらかわ菅農園」の
いちごストーリー。

高島屋で開催している物産展の中でも、特に人気の高い「大北海道展」。毎回、おすすめの食材を特集して紹介しており、2026年春夏は「いちご」がテーマのひとつです。道内にいちごの産地はいろいろありますが、高島屋がタッグを組んだのは浦河町にあるいちご農家「うらかわ菅農園」。その4代目・菅正輝さんのもとを、高島屋の北海道駐在バイヤーである古川が訪れ、いちごにかける情熱や想いについてうかがいました。

北海道の冷涼な気候がいかす、
夏いちご生産量日本一の町・浦河町。

もともと、いちごの産地といえば栃木県や福岡県が全国的に有名。北海道は主要な産地ではなかったのですが、夏でも冷涼な気候をいかすことで、おいしいいちごが穫れるようになってきました。いちごは大きく分けると、春から秋にかけて栽培する「夏いちご」と冬に栽培する「冬いちご」の2つがあり、北海道では主に「夏いちご」の栽培が盛んです。2008年に浦河町へとUターンし、父の指導のもとゼロからいちごづくりを学んできた菅さんは、2017年に浦河町が「夏いちご生産量日本一」を達成したことで、さらにいちごづくりに大きなはずみがついたと話します。

〈うらかわ菅農園〉四代目・菅正輝さん

息子の一言が転機に。
「甘くておいしい冬いちご」への挑戦。

「夏いちご」で生産量日本一に輝いた浦河町。しかし、菅さんはあえて今「冬いちご」の栽培に力を注いでいます。そのきっかけは、当時幼稚園児だった菅さんの息子が、菅さんが育てたいちごを食べたときに「パパのいちご、すっぱい!」と言ったこと。菅さんはこの言葉に衝撃を受けたと言います。夏いちごは主にお菓子やケーキなどの加工用として出荷されており、冬いちごよりも一般的に糖度が低いもの。そこで菅さんは「私がいちご農家を継いだのと同じく、いずれ息子が継ぎたいと思えるような、甘くておいしい冬いちごをつくりたい!」と強く思ったそうです。

試行錯誤の末にたどり着いた、
深い甘みの「完熟いちご」。

夜間の厳しい寒さから、北海道で栽培するのは難しいとされる「冬いちご」。そこで菅さんは健康な土づくりや高設ハウスでの栽培、ICTによる給液管理などを取り入れ、生育環境を見直すことからチャレンジ。試行錯誤を続け、年々少しずつ生産力を向上させてきました。そんな菅さんの冬いちごが大きな進化を遂げたのは、低温で長期熟成させるという生産手法にトライしたとき。そのときに生まれた、甘みだけでなく甘さの"深み"が増した「完熟いちご」は、まさに菅さんが目指していたいちごでした。

技術を惜しみなく伝え、
浦河町の産地としての力を高める。

そしてうれしいことに、浦河町でいちご農家を目指す新規就農者も増えてきました。菅さんは就農研修の受け入れに積極的で、独自の栽培技術のレクチャーも惜しみなく行っています。「1軒の農家だけでいちごをつくっても誰の目にも止まらない。仲間がたくさんいてこそ注目されるものだ」という思いのもと、浦河町のいちごづくりをもっと盛り上げて、産地としての競争力を上げていきたい。夏も冬も1年中いちごづくりを行うことで雇用を創出しやすくし、さらに就農者を増やしていきたいと菅さんは語ります。

高島屋とともに開発したスイーツで、
完熟いちごの魅力を全国へ。

今回の大北海道展では、菅農園が手がけた冬いちごにフォーカス。菅さんと北海道駐在バイヤーの古川が試作を重ねて開発した、「フローズンいちごのふわふわ削り」という商品を販売します。古川いわく「まさに、素材の味そのもので勝負するスイーツ。完熟した深い甘みと爽やかな酸味をストレートに味わっていただけます」とのこと。ぜひ高島屋各店の大北海道展でそのおいしさを実感してみてください。高島屋は大北海道展を通じて、これからも浦河町のいちごづくりと、次世代の作り手を育成するその姿勢を応援していきます。

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